人が無気力になってしまうのは、様々な原因があります。
毎日仕事に追われていると、心のストレスが限界を迎えた時にうつ症状を発症します。うつになると気分が落ち込み、無気力な状態になります。
うつ病の他にも、アパシーシンドローム(無気力症候群)、燃え尽き症候群(バーンアウト)、青い鳥症候群など、様々な状況がきっかけで無気力状態になることがあります。
それぞれの無気力状態にはどんな違いがあるのでしょうか。また、無気力状態に改善方法はあるのでしょうか。
今回は無気力症状の違いや原因、改善方法について紹介していきます。
「無気力症候群」とはどんな症状?
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
無気力状態とは、仕事や勉強など目の前のやらなければいけないことに対して取り組むやる気がなくなり、無気力となってしまう状態です。
無気力症状が起こるものには、アパシーシンドローム(無気力症候群)、燃え尽き症候群(バーンアウト)など、様々な種類があります。これらは病気の分類ではないので、病院での治療や薬の処方による改善方法はありません。
一方で、病院での治療が必要になる場合もあるうつ病にも無気力状態がみられることあがあります。
うつ病による無気力とアパシーシンドローム(無気力症候群)にはどのような違いがあるのでしょうか。
うつ病の無気力とアパシーシンドロームの違い
うつ病とアパシーシンドロームの違いは気分の落ち込みがあるかどうかです。
うつ病はストレスや不安が原因で心に大きな負担が掛かってしまった状態です。
うつ状態を発症すると、仕事や人間関係だけではなく趣味や好きなことに対しても無気力になってしまいます。
▼うつ病の主な症状
◆常に気分が重たく心が沈んだ状態が続く
◆予定を後回しにする・行動に移せなくなる
◆好きなことに対しても無感情になる
◆休日や自分の時間でも何もする気が起きなくなる
アパシーシンドロームなどは、趣味や好きなことに対して意欲は沸くのに対し、うつ病は全てのことに無気力、無関心になります。何をしていても感情がなくなったように無表情で楽しいと感じられなくなってしまいます。
仕事や人間関係など、自分の許容範囲を超えた頑張り方をしていると、ストレスによりメンタルブレイクを起こします。
無理のしすぎで手遅れになってしまう前に、セルフメンタルケアによるうつ予防対策や早めに医療機関で相談してみることをお勧めします。
▼セルフメンタルケア対策の例
◆気の許せる知り合いに相談する
◆不安や不満をノートに書きだす
無気力症候群の種類と特徴
無気力状態になる原因は様々なことが考えられます。
まずはうつ病の原因にもなる不安やストレスの蓄積。他には生活環境の変化や目的・目標の喪失、生活リズムの乱れによってホルモンバランスが崩れたことが原因となることもあります。
アパシーシンドロームには様々な環境や原因が影響する「○○症候群」が存在します。
具体的にどんな症状があるのか紹介します。
1.燃え尽き症候群(バーンアウト)
燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、仕事の大きな企画やイベントに熱意を持って取り組む人が陥りがちな症状です。
熱意とやる気を注いでいた事に反して、結果が思い通りにならないと悟った時、心が燃え尽きたように無気力になってしまいます。
まっすぐな人で、高い目標を目指している人は注意が必要です。部活動を引退した学生にも起こりやすい症状です。
新たに目標を定めたり、目標を目の前のことに切り替えることが出来れば抜け出せるかもしれません。
2.無気力症候群(アパシーシンドローム)
アパシーシンドロームとは、仕事や学校などやらなければいけないことに対して無気力となってしまう症状です。
劣等感を感じやすい人や、結果重視思考の人が陥りやすい症状で、「自分は無気力だ」という自覚がないことも特徴の一つです。
無意識に抵抗を感じる分野に対してのみやる気が起きず、趣味や好きなことに対しては普段通り意欲があります。
悪化すると引きこもり体質になり、突然会社に行かなくなる。ということもあるようです。
3.青い鳥症候群
青い鳥症候群とは、子供が学校を出て一人立ちする時期の夫婦に起こりやすい無気力症状です。
役目を終えて取り残されてしまったような空虚感に襲われ、無気力に陥ってしまうことがあります。
ペットなどを飼って心の寂しさを埋めると症状が改善される可能性があります。
4.『5月病』
5月病とは、新しい環境の変化に適応できずに不安やストレスでうつ状態になってしまう症状です。
新年度で慣れない環境での生活が慣れ始めた5月に突如不安に襲われて無気力になることがあります。
特に4月に入社したばかりの新社会人や転勤した人、役職が変わった管理職の人などが陥りやすいと言われています。
ゴールデンウィーク明けに出社できなくなり、そのまま休職や退社してしまうということもあります。
「やる気がない」と無気力は違う
無気力状態は周囲から見ると「ただのやる気のない人」と見られてしまうこともありますが、少し違います。
「無気力」は、目標を達成する力があるにも関わらず、何らかの心理的な問題で実力を発揮できなくなっている状態です。
「やる気がない」は、目標を達成する実力がないのに必要な努力をしていない状態です。
目標に対する興味や関心が薄いと、必然的にやる気も低くなります。とのバランスが良い状態で保たれます。
同じ出来ない状態でも、「実力を発揮できない人」と「実力が身に付ける努力をしていない人」という違いがあります。
無気力を改善する「きっかけ」
「無気力症候群」は病気ではなく一時的な心の異常が起こっている状態です。
なので無理矢理やる気を出そうしたり、気持ちを切り替えようとしてもうまくスイッチが入らない状態です。
うつ病や精神疾患になっていなくても、色々な経験をしていく中で深く落ち込む「抑うつ」は誰にでもあります。
明確な原因があっての一時的な無気力状態は、「きっかけ」によって再びやる気を取り戻し、復活することができます。
その「きっかけ」として以下のようなものがあります。
▼異性との関係性
好意的に感じる異性が身近にいると、その人のために頑張れる。
良いところを見せたいと思うようになる。
▼報酬・ご褒美
ご褒美が用意されていると目標に向かっていける
歩合制の仕事
賞品のかかった大会など
▼成功体験
成功体験をして自信のある事に対してはストレスなく行動に移せる
苦手分野より得意分野から始める方が足は軽い
▼欲求
やりたいと思ったことは素直に行動に移す
食事・睡眠・趣味
▼休養
心身共に疲れが溜まっていては意欲が減り行動力も低下する
休養期間を入れることで意欲が沸いてくる
▼行動力
やる気がなくても一度行動に移すとやる気も沸いてくる
やろうかどうか悩む時間を使うくらいならやる
▼運動
体を動かすとアドレナリンが分泌し、脳が活性化され、ポジティブ思考になる
落ち込んでいるときに筋トレやストレッチをしてみる
▼協力・仲間
周囲を巻き込むことで後押ししてもらう
一人じゃ無理だけど仲間とならやろうと思える
仲間に相談することで気持ちが整理される
▼一点集中
やらなければいけないことが多すぎると心に余裕がなくなり不安になる。
一つずつ集中して片づけていくと行動しやすくなる
まとめ 出来そうなときにとりあえず行動してみる
無駄に過ぎていく時間に焦りを感じることもあるかもしれません。
自身のメンタルの弱さを他人から指摘されることと嫌気もさします。
無気力の改善方法は「行動すること」です。
治療や薬では治りません。自分で動きだすしかありません。
しかし、無気力なのでそもそもその行動力が沸いてきません。
焦ると心の負担になってしまうので、気長に「きっかけ」を掴むタイミングを待ってみましょう。
「今だ!」という気持ちが沸いたときに少しだけでも良いので行動してみるとあっさりと無気力から抜け出せるかもしれません。
興味がありましたら、参考にしてみて下さい。
参考にさせて戴きました
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ありがとうございました