心理学の知識は様々な分野に関わりがあります。
人間関係で起こる問題からのストレスに対応するメンタルヘルスケア、他人へのアドバイスをするメンタルマネジメント、心理学系の専門資格を取得することで仕事に繋げることも可能です。
人には理論だけでは説明のつかない複雑な心を持っていて、生まれつきの個性や育ってきた環境、周囲の人間環境などから影響してあらゆる感情を表現する特徴があります。
今回は、そんな幅広い分野に繋がる心理学の基礎的な内容をまとめた記事を紹介していきます。
様々な分野の心理学
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
心理学には幅広い分野があります。
社会生活、集団で生まれる人間関係、恋愛、異性に対する心理、ストレスで精神的な病気になってしまった人の心理状態、子供の頃の生活環境によって生まれた心理状態など、心理学は全てのことに影響します。
それぞれの心理学はどのような環境で役立っているのか、特徴を紹介していきます。
組織心理学
社会生活をしていく中で必要な人間関係やコミュニケーション、立場的な上下関係も生まれる環境にあるのが組織心理学です。
会社や学校という団体生活の場では一人一人が違う役割を持っています。
組織が上手く回るための協調性やリーダーシップ性の適性などが関連してくる内容です。
学習心理学
人や動物の行動心理について研究しているのが学習心理学です。
「お手をするとエサがもらえる」のような、ある行動をするとどうなるかが、経験をすることによってその物事のイメージが関連付けられ覚えられるようになります。
次からは、学習した内容を元に次からの行動に影響してきます。
子供のしつけ方などにも関連深い分野です。
生理心理学
生理心理学は、脳の構造や働きを元に、体の行動や反射の特徴を研究している分野です。
生物学的な分野で生まれ持った個性による行動の違いなどが分かります。
本能的な心理を学ぶ分野なので、相手の反応から内面的な感情を理解することに役立ちます。
臨床心理学
精神的な障害やストレスなどから心の治療、改善を目的に研究されている医学的分野が「臨床心理学」です。
うつ病などの精神病になってしまう原因や生活環境の傾向を究明し、精神的ストレスの予防や、カウンセラーとしてどのような方法で治療、改善を行うのかを学ぶことが出来る分野です。
犯罪心理学
「犯罪心理学」とは、社会的な規律から外れた行動をしてしまう犯罪者の心理を研究する分野です。
犯罪者の行動の動機や心理状態を探り、犯罪防止や更生のためのカウンセリング、あるいは被害者のメンタルケアを務める仕事に関連してくる分野です。
産業心理学
産業心理学は、仕事をするために必要となる能力について研究する分野です。
働く人々がそれぞれの持つ個性や能力を活かした働き方を見つけるための適性検査などが産業心理学に関係しています。
企業に適した人材かを審査する採用試験、就職サイトや転職サイトにおける適職診断もまた、この産業心理学に関係します。
消費者心理学
消費者が商品を買う理由には、いくつもの感情や心理が合わさった複雑な状態で生まれてきます。
営業職やサービス業などの物を売る立場の人は、消費者の複雑な心理を理解し、購買意欲をうまく操って惹きつける技術を学ぶことも、心理学的には重要です。
色彩心理学
人は無意識のうちに視覚情報から沢山のイメージを感じ取ります。
信号機の「赤」は危険、「青」は安全のように、頭の中で結びつけられた色のイメージによって物全体の印象にも影響してくるのが色彩心理学です。
色が与えるイメージは、その人全体の印象にも変化を起こします。また、色の好みからその人の性格が表れることもあります。
恋愛心理学
恋愛に限ったことではありませんが、人の好意や嫌悪感は態度に表れていることがあります。
目線や声のトーン、体の向きや顔の一部を触る仕草など、細かい動作の一つ一つが心理を表していることもあります。
これらの特徴を知ることで、異性との関係の作り方、興味の有無、コミュニケーションの取り方、相手が距離感を感じているかどうかなどを判断するヒントになります。
心理テスト
心理テストにはゲーム感覚的なイメージが強く、信憑性もピンからキリまでありますが、しっかりとした根拠のある心理学に基づいた心理テストについては性格を分析するための貴重な材料となります。
職業適性診断なども心理テストの分類に含まれます。
心理学系の仕事に就く条件とは
心理学に関連した仕事に就きたいと考えているならば心理カウンセラー系の資格を取得する必要があります。
心理学の資格には、大きく「国家資格」と「民間資格」の2種類があります。
「公認心理士」のような国家資格は、心理学専攻の大学を卒業するなどの条件があります。
一方で民間資格は、専門学校へ通う条件はなく資格サイトなどの心理学分野の講座を受講し、試験に合格することができれば資格を取得することが出来ます。
医療関係や公務員としての仕事を考えていない場合は、民間資格でも仕事に繋げることが出来ます。
心理学系の資格を取得することができれば、国家資格、民間資格関係なく、「心理学」に関連した仕事に就いたり、心理カウンセラーとして独立して活動していくことは可能です。
つまり心理学専攻の学校や大学院へ必ず行く必要はないです。
心理学を仕事としてスタートすることが出来れば、学歴や資格の大きさはさほど関係なく、どれだけクライアントの信頼を得られるかが重要になってきます。
SNSや自信のホームページで宣伝活動を行い、活動の幅を増やしていく努力が必要となります。
ありがとうございました