20~30代で増えている精神障害が問題になっています。
精神障害といっても種類は多く症状はそれぞれ似ていても専門知識がないと判断が難しい微妙な違いがあります。
そのなかで今回は芸能人にも多いとされるパニック障害について紹介していきます。
不安障害の分類
豆腐メンタルのとふめんです。
今回紹介する「パニック障害」は不安障害と同類のものとして扱われています。
不安障害は「不安神経症」、「対人恐怖症」、「脅迫神経症」に分類されパニック障害は「不安神経症」に含まれます。
さらにこの不安神経症の中には「全般性不安障害(GAD)」、「恐怖症」も含まれます。
こちらを参考にさせていただきました。
ガガガSPのボーカルであるコザック前田さんや、
SexyZoneの松島聡さんなどもパニック障害を患っていたことが知られています。
パニック障害は芸能人で発症することの多いことも有名なので名前だけは聞いたことある人が多いかもしれません。
パニック障害経験のある芸能人
◆ガガガSP コザック前田
◆SexyZone 松島聡
◆King&Prince 岩橋玄樹
◆KinKi Kids 堂本剛
◆長嶋一茂
◆中川家 中川剛
◆IKKO
◆高木美保
◆YUI
▼不安障害になりやすい人の特徴
- 不安神経症 ・・・・・・パニック障害、GAD、恐怖症
- 対人恐怖症
- 脅迫神経症
不安障害になりやすい人には性格に傾向があります。
人よりもこだわりが強い人や面倒見が良い、他人に気が回る人など、神経質になりやすい人が不安障害を発症しやすい傾向にあります。
パニック障とはどんな症状?
パニック障害の主な症状は発作です。
その他症状としては、動悸、呼吸困難、めまい、脱力感
発汗、手足の震え、吐き気なども起こることがあります。
発作が起こると症状と共に「このまま死んでしまうのではないか」
という精神的な不安に襲われます。
この発作症状はおよそ10分から1時間程度で治まります。
なので急いで病院へ向かって診察を受けたとしても発作が治まった後だったら
身体的な異常は見つからないのがパニック障害の特徴です。
一度パニック発作を起こすと、「また発作が起こるのではないか」というトラウマ的不安が残り、今後に引きずることになるので、改善が難しい症状です。
パニック症状を発症してしまうと、発作が起こった環境や似たような状況になっただけで再び発作を起こすことがあります。
▼再び発作を起こす原因
◆発作を起こした場所
◆人混みの多い場所
という症状も起こります。
不安障害の症状は悪循環となってうつ病の併発という危険性もあるので一度発症すると油断できない障害です。
パニック障害の診断基準
自分がパニック障害の疑いがあるかどうかはチェックリストによる自己診断からでも調べることもできます。
パニック障害の診断では
以下の項目で4つ以上当てはまると疑いがあります。
パニック障害の疑いがあると思った方は、自力でなんとかしようとせず、病院にて相談してみることをおすすめします。
1.動悸・心悸亢進(洞性頻脈)・心拍数の増加
2.発汗
3.身震い、または震え
4.呼吸困難感、過呼吸、過換気
5.胸痛または胸部不快感
6.吐き気または腹部の不快感
7.めまい感・ふらつく感じ
頭が軽くなる感じ・または気が遠くなる感じ
8.現実感喪失(現実でない感じ)・離人症状(自分から離れている)
9.自分のコントロールを失うことや
気が狂うことに対する恐怖
10.死ぬことに対する恐怖
11.異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
12.息切れ感または息苦しさ
13.冷汗または熱感
パニック障害の治療・改善方法
治療は医師の判断に寄りますが、薬の服用で改善を促す薬物療法と脳内に刻まれたトラウマ意識を改善させていく心理療法があります。基本的には両方を継続して治療を行っていくものです。
薬物療法はそのまま薬の服用により精神安定や発作などの症状を抑えていきます。
心理療法は行動や意識の修正などのカウンセリングによりメンタルケアを行っていく方法です。
さらに心理療法には「認知行動療法」と「自律訓練法」の2種類の方法があります。
1.認知行動療法
誤った行動習慣を修正したり、トラウマとなった脳の意識を段々と改善していく方法です。
普段からあがり症だったり、緊張しやすい方は、認知行動療法の考え方を覚えておくとセルフメンタルケアによって自分を守ることに繋がります。
2.自律訓練法
パニック障害は緊張状態が続くことで発作が起こりやすくなります。
自律訓練法は心と体をリラックスさせる行動を促し、パニック症状を起こしにくくする状態を作っていく方法です。
精神疾患を防ぐためには自分自身で心の体調管理をしていくことも大切です。
パニック障害などの不安障害は専門家や本人じゃない分からない症状のため、他人からはと理解されにくい障害です。まだまだ認知されにくい精神疾患の症状を広めていきたいと思います。
パニック障害に関する書籍も参考にしてみて下さい
他の精神障害についてはこちら
ありがとうございました