周りで愚痴が多い人はいますか?
普段の会話から当たり前のように愚痴が多い人といると、なんだか不快な気持ちになってしまいますよね。自分まで嫌な気持ちになってしまわないような対策はあるのでしょうか。
愚痴を言う人にはある特徴がいくつかあります。
そこで今回は、愚痴が多い人や後輩いじめのような発言をする人の心理、そのような相手に疲れないための対処法などを解説していきたいと思います。
職場では毎日愚痴が絶えない……
色々な人がいる職場では自分と性格の異なる様々な性格の人がいると思います。
仲が悪い、関係性が良くない人がいることも珍しいことではなく、社内で愚痴を耳にすることは誰もが経験したことがあると思います。
他人のことを腐すこともある愚痴は自分が会話に加わっていなかったとしても、とても不快な気持ちになってしまいます。またそういう人は、別の場所では自分の悪口も言っているのではないかなど、不安に感じてしまうこともありますよね。
自分があまり公の場で愚痴を言わないタイプだと、なおさら息を吐くように愚痴が出る人の心理が理解できません。愚痴が多い人は、一体どうしてそんなに愚痴を言うのでしょうか。
よくそんなに愚痴が出てくるなー
愚痴を言う人の心理・目的とは
愚痴を言う人はどこにでも存在します。むしろ愚痴を言わない人はいないといっても過言ではありません。愚痴は本人が無意識の中で、様々な目的があると考えられます。
人はどうして愚痴を言うのか、何のために言うのか、心理をまとめました。
1.スッキリする・ストレス解消
愚痴を言う人は自分の中に不快な感情やもやもやした気持ちが溜まっている状態であると考えられます。そのような不快な感情は言葉にして吐き出したり誰かに聞いてもらうことで解消されることがあります。
2.嫌い・苦手
愚痴は大抵、対象の相手へ向けていることが多いと思います。その人にとって苦手な人、嫌いな人、相性が悪い人など、人間関係上で自分とうまくいっていない人の愚痴は出やすくなります。
考え方が異なる部分や気に入らない行動、発言などが目につきやすくなりその人の愚痴が出やすくなります。
中には敢えて相手に聞こえるような場所や声量で愚痴をこぼす攻撃的な人も存在します。
3.自分の思い通りに行動したい
自分の思い通りに事が進まないと不満を強く感じる人は、愚痴も多くなる場合があります。言い方を変えると自己中心的な人、わがままな人です。
自分の意見と反りが合わない人を敵対視する傾向があり、相手を下げる発言や相手の考え方を否定するような愚痴を言うことがあります。
自分の意見を曲げない、または自分の考え方に自信を持っている人などがもこれに当てはまり、基本的に「自分が正しい、相手が間違っている」という考え方なので相手を見下した結果、愚痴が出てきます。
4.認められたい
愚痴を言う人の中には「認められたい」という意識が密かにあるからという可能性も考えられます。
「自分は他人から十分に評価されていなのではないか」という不安から愚痴をたくさん言ってしまう心理の表れです。
愚痴の内容は自分の現状の立場に対しての不満や、評価の低さについてが多く、他者と比較して相手を下げるような発言をするような人も存在します。また、意図的に相手を下げる発言をして自分の評価を上げようとする厄介な人もいます。
5.コミュニケーション手段だと思っている
愚痴を言うタイプで意外と多いのは、「愚痴を言い合うことがコミュニケーション」と思っている人です。なぜかというと愚痴は会話が盛り上がりやすいからです。
例えば共通の知り合いがいるとその人の不満や愚痴は共感を得やすいことが多く、笑い話になったり盛り上がったりします。そういった雰囲気になりやすいことから悪気なくコミュニケーションを取るために愚痴を言う。という人は珍しくないです。
あまりおすすめはしませんが会話が苦手、コミュニケーションが苦手という人には苦手を克服する手段として共通の人の愚痴を話すという方法もあります。ただし、逆効果の場合もありますので相手の性格をみるなど注意が必要です。
愚痴を言う人の性格や特徴
続いて愚痴を言う人の性格や特徴の傾向を紹介していきます。
1.メンタルが弱い
2.人目を気にする
3.非を認めない・他人のせいにする
4.自分は不幸だと思い込んでいる
5.コミュニケーション下手
1.メンタルが弱い
他人に攻撃的で愚痴を言う人は一見、気が強くメンタルも強そうな印象を受けることがありますが実は逆です。愚痴をよく言う人にはメンタルが弱い人が多いのです。
「自分の弱さが周囲にばれないように」という心理から他人を下げる発言をしたり愚痴で相手を侮ったりというようなことを多く言ってしまいます。いわば虚勢を張っている状態なのです。
実は自分自身の本当の弱さを自覚している人もいて、他人を下げることで自分を守らないと心が保てない人なのかもしれません。
いつもは周囲を巻き込んで愚痴を言って弱い者いじめをしているような人も、立場が逆転すると案外簡単に折れてしまう。なんてことも。
2.人目を気にする・自意識過剰
愚痴を言う人の特徴として、周囲の目を気にしすぎる人である場合があります。
どういうことかというと、「自分が悪い噂をされているのでは」などネガティブなことを考えてしまう自意識過剰な性格の人です。感覚が鋭く、繊細なタイプでもあり、周囲の変化に気付きやすい観察力の優れたタイプではありますが、それを良い方向に活かせていない人も存在します。
例えば「○○さんがあなたの話してたよ」というただ話題の中に自分が登場しただけの噂を耳にしたとき、本当は何にも思われていないのに、「あの人は自分を悪口を言っている」と脳内変換してしまいます。
自分の想像で考え込んでいるうちに相手を敵視するようになり、愚痴を言う対象にしてしまいます。自分の勝手な勘違いや誤解から人を敵に回しやすいタイプでもあります。
3.他人のせいにする・自分は悪くない
問題を他人のせいにする、自分の非を認めない人は他人への愚痴を言う傾向があります。
理由は簡単です、それは自分が悪くないから。自分は悪くないという思考の人は、原因を外に作ることしか考えられません。つまり仕事でミスが発生したという場合、それは環境や誰かが悪いという結論に結びつきます。
上手くいかない原因を自分の中にあると考えられない人は、必然的に他人や周囲への愚痴へと変換されていきます。
4.自分は不幸だと思っている・幸せになれないと嘆く
「自分は不幸だ」と考えがちな人は愚痴が多い人である可能性があると考えられます。
これも上記「3.他人のせいにする人」と同じ理論で、「幸せになれない原因は外側にある」という思考だからです。
不幸に導かれる本当の理由は自分の思考や行動にあるかもしれないのに、それに気付くことができず「どうして自分はこんなに不幸なんだ」と嘆き続けることになります。そして自分を評価してくれない相手がいたら恨むようになり、愚痴の対象となります。
またこのタイプは自己評価が高く、「頑張っているアピール」が過剰な傾向があります。
5.コミュニケーション下手
愚痴が多い人は、実はコミュニケーション下手であることが考えられます。
色々な人と仕事をしているとどうしても相性の悪い相手はいます。それは仕事をしていく中でのコミュニケーションや意思疎通が上手くいかないことでお互いに感じていくものです。しかし相性の悪い相手があまりにも多い場合、それはその人の考え方やコミュニケーションの取り方に問題があるという可能性もあります。
仕事の方針や他人の仕事などに愚痴を沢山言っている人は、そもそも自身のコミュニケーションの取り方が下手だからということに気付けずにいる場合があります。
愚痴で傷つかない対応方法
愚痴を言わない人なんていなくて、どんな環境でも周囲に愚痴を言う人は必ず存在します。愚痴が嫌いと言っている自分でさえ、どこかでは愚痴を言っているかもしれません。
そんなどうしても耳に入ってしまう愚痴で不快な思いをしたり傷ついたりしないための方法はあるのでしょうか。対応方法をいくつか紹介します。
1.聞き流す
周囲の愚痴で嫌な思いをしないための一番の方法は「聞き流す」ことです。愚痴を真面目に聞い入れると自分の中でああでもないこうでもないと考え出して嫌な気持ちになったり腹が立ったりします。
愚痴を言う人は、実は相手に対して特に改善してほしいから言っている訳ではなく、単に発散したいから悪く言っているだけの場合が結構あります。
愚痴を聞く側の方が疲れてしまうので「なんか言ってら~」くらいの気持ちで聞き流してしまうのが一番です。反論をすると矛先がこちらに向く可能性があるので注意が必要です。
コツは反論せず加勢せずただ適当に聞き続けること。
2.距離を置く・関わらない
愚痴を聞いて不快な思いをしない方法の2つめは、物理的に距離を置いてしまうこと。
日常的に愚痴を言ってしまう人はもはやその人の習性なので、よほど人間が変わらない限り愚痴を言うことをやめたりはしません。なるべくそういう人が話している場所を避けたり、必要以上に関わらないことで不快な思いをする機会も減らすことができます。
愚痴を言わない人もたくさんいるので、そのような人たちと仲良くすれば心が乱されることはないでしょう。
3.褒め倒す・味方だと認識させる
愚痴が口癖の人は、観察力があり他人のあら探しが得意な傾向があります。その場にいない人のことなど言おうと思えば誰の愚痴でもすぐに思い付いてしまう人なのです。
つまり、自分もいつ標的になるか分からないということでもあります。
自分が愚痴を言われて苦しまない対策として、「私はあなたの味方である」と認識させるのも方法です。その例として、相手のことを敢えて褒めたり話に共感してあげたりすることです。
相手に良い人のイメージを植えつけることができれば、愚痴の対象にされる可能性は少なくなります。
しかし、好きでもない相手を無理に褒める、自分自身を欺いて会話をすることは精神的に疲れてしまう人もいるので向き不向きがある方法です。
4.自分の方が幸せになれると暗示する
当たり前のように人の愚痴を言う人は、人を傷付けているという自覚がありません。基本的に自信を持っていて、自分の中よりも他人や外側に問題を探す性格の人が多いので、幸せになれない原因も当然周囲の環境のせいにします。
幸せに暮らしていけるのは、愚痴を言わず他人を傷付けない人です。そう決まっているのです。愚痴を避けて行動していると周囲には他人に思いやりのある心優しい人が集まってきます。
まとめ 愚痴を言う人は弱い?
以上、愚痴が多い人の心理と対処法について紹介しました。
愚痴は誰もが言ってしまうものですが、愚痴を多く言う人には様々な特徴があります。
基本的に自分よりも他人にうまくいかない原因を求めやすく、気が強そうに見えて実はメンタルが弱いなどの傾向があります。
精神的に未熟な人が多いので、まともに愚痴の相手をすると自分が疲れてしまいます。愚痴が多い人に振り回されないためには、聞き流すことやあまり関わらないようにするなどの対処が有効です。
要するに、好きに言わせとけって感じです。
興味の沸いた方は是非、参考にしてみて下さい。
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ありがとうございました