ユーチューバー「てんちむ」
登録者数100万人以上がいる人気ユーチューバーです。
そのてんちむが「私、息してる?」を出版しました。
てんちむが好きな人向けのファンブックかと思いきや、過去の壮絶な経験を書いた自伝でした。
元々女優として活動していた頃の話から、批判されることも多いユーチューバーになぜなろうと思ったのか、自殺未遂の話まで過去の出来事が語られていました。
「明るく楽しく面白い事をして稼ぐのがユーチューバーという仕事」と勝手な偏見を持っていた側としては少し驚かされた裏側でした。
自分に自信がなかったり、人生の進路が分からないという方には、てんちむという人を知らなくてもおすすめしたい本です。重めの内容に引き込ます。
今回はてんちむの自伝「私、息してる?」について紹介します。
ユーチューバー「てんちむ」の自伝「私、息してる?」
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
ユーチューバーを仕事にする方のイメージはどんな印象を持ちますか?
YouTubeをあまり観る習慣がなくて、真面目に会社員として働いてきた世代からすると、これが仕事として成立していることすら理解できないかもしれません。
ニュースで話題になるのは、人を馬鹿にしたり一般人に迷惑を掛けたり、事件を起こしたユーチューバーが謝罪会見をしたりということばかりなので、良い印象を持っていない方もいると思います。
面白半分にふざけた動画を撮る「YouTuber」と「仕事」のイメージはむずび付きにくい。
ユーチューバーはチャラさとノリと勢い、若さからくる自信を過信した人達が遊び感覚で稼ぐ仕事、という偏見を私も持っていました。
しかしこれは半分当たりで半分間違いでした。
ユーチューバーにはふざけた奴らもいれば、真剣に仕事として考えて取り組んでいる人もいます。
「私、息してる?」を読むまでは「てんちむ」もふざけた奴ら側の一人だと思っていました。
どん底を経験したてんちむの人生観が面白い
本を手に取ったときは「どうせよくある、成功者になるためのコツを語った自己啓発本みたいな内容だろう」と高を括って流し見していました。
てんちむのYouTubeは少し観たことがあったのですが、本を開いてみると動画内でみせる明るいノリとは想像できない重い内容ばかりで驚きました。
てんちむがなぜユーチューバーは始めたのか、何のために生きているのか、何を目標や生きがいにしているのかが語られています。
てんちむの答えは「人生に生きがいなんてない」でした。
予想外のワードに引き込まれました。
過去にあった恋愛依存症やAVまがいの映画出演経験などにより精神崩壊したときの闇の深い出来事も語られていました。
そんな過去の経験や挫折からてんちむが得た人生観は、とても潔い答えばかりで読んでいてスッキリします。
「出来ないことは見切る」「そのかわり、努力で解決できる欠点はやるのが当たり前」
自分を達観していて批判されても続けられる図太いメンタルを持っている。
YouTuberとして成功している理由が少しわかった気がしました。
本を読んだ後、バストアップブラの件で炎上していました。ユーチューバーを続けるメンタルは、事の良い悪いは別にして、さすがです。
Q&Aだけでも読む価値あり
てんちむの動画や人生観には興味があるけれど、普段読書する習慣のない方は長い文章を読むことに抵抗があるかもしれません。
その場合は中身を始めから最後まで全て読む必要はないと思います。
本の途中途中にはYouTubeの視聴者などからの質問を集められたものなのか、Q&Aコーナーがあります。
最低限、そこを読むだけでも面白いです。
仕事、恋愛、将来などの人生の悩みについて投げられた質問に対し、てんちむの人生観で回答しています。
とてもさばさばとしていて、中途半端な答え方ではなくとてもはっきりと回答しているので説得力があります。
自分と同じような疑問を持った質問内容の回答を見ると、「そうだよな」と納得してしまいます。
「私、息してる?」のレビュー
実際にこの本を読まれた方の中にも普段からのギャップや内容の重さに驚かれた方は結構いたようです。
読書メーターのレビューの内容を参考に紹介します。
突拍子もないことをするように見えて、物事を達観しているのがこの人のすごいところだと思う。
引用 読書メーター 「私、息してる?」 著 てんちむ
いい意味で、諦めることも大事だなと思った。切り替えをする、期待しない、許す。
引用 読書メーター 「私、息してる?」 著 てんちむ
彼女に共感する若い女性は多いと思う。明るい正論をポジティブに言われると、押し付けられてしんどい、と感じる人は多いと感じる。暗い正論をネガティブに伝えるのも面白い。
引用 読書メーター 「私、息してる?」 著 てんちむ
わたしの中でてんちむの株が爆上がりした。
引用 読書メーター 「私、息してる?」 著 てんちむ
「私、息してる?」に共感できる人
この本はてんちむの人生の挫折や失敗から現在への成功への歩みを自慢のように記された自伝ではなかったです。
「失敗は失敗」、「無理なものは無理」と割り切り、自分が必要と思った事だけについて真剣に取り組むことでYouTuberとして成功している今のてんちむが作られていると感じる。
だからいま、自分の「正しい道」が分からずに迷っている方は、「私、息してる?」を読んでみると何か発見があるかもしれません。
▼てんちむ「私、息してる?」をおすすめしたい人
人生につまらなさを感じている人
将来に夢や希望がない人
自分の未来が見えてこない人
過去の挫折から立ち直れない人
コンプレックスを抱えて悩んでいる人
以上、てんちむの自伝「私、息してる?」を紹介しました。
興味が沸いた方は目を通してみて下さい。
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ありがとうございました