人の感情はとても不安定なもので、ちょっとしたことで落ち込んだり元気がなくなることもあります。
不安や劣等感のようなネガティブ感情を抱えているときは、先に楽しいことが待っていてもなかなか切り替えられず引きずってしまう、ということもあります。
「明るくいこう」「気持ちを切り替えよう」と心の中では思っていても、ネガティブになったメンタルを切り替えるには時間が掛かり、なかなか難しいことではあります。
メンタルが不安定なときは、集中力が散漫になったり、モチベーションが下がってしまったりするので、この状態を引きずるのはあまり良い状態ではありません。
しかしネガティブスイッチの入りやすさや回復するまでの時間は個人個人でばらつきがあります。
いつまでも落ち込んでくよくよしている人と、素早く感情を切り替えられる人がいますが、この2人にはどんな違いがあるのでしょうか。
ネガティブスイッチをすぐOFFに出来る人は、「頭の中の感情整理方法」に秘密があります。
今回は、不安や劣等感を引きずらないためのネガティブスイッチの切り替え方について紹介していきます。
▼この記事を読んでほしい人
メンタルが不安定になりやすい
劣等感が強い
自分に自信がない
いつまでも落ち込んでしまう
ネガティブ思考
よく現実逃避をする
▼この記事を読んで得られること
不安や劣等感がメンタルに与える影響
ネガティブな気持ちの切り替え方
モチベーションが上がる
誰にでもネガティブモードはある
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
不安や劣等感のようなネガティブな感情は、自信や自分の行動力を奪います。
気分が沈んでモチベーションが下がり、自信を失い行動することへの不安が強くなり、失敗することへの恐怖心が強くなり、新しい事へのチャレンジ精神も奪われます。
そして出来ない自分を責めて不安がより大きくなります。
何をするにもネガティブの感情を持ち続けるというのは、自分の力を十分に発揮できなくなり、メンタルにも良くないマイナス要素だらけになってしまいます。
気持ちがネガティブな時は、周囲にも暗い印象が伝わってなんとなく声を掛けずらい、近寄りにくい雰囲気を持たれてしまうこともあります。
しかし、このようなネガティブスイッチが入ってしまうことは誰にでもあります。
普段人前では明るく社交的な人も、テンションが高い人も、楽観的に見える人も、やる気に満ち溢れた人も、何もかも成功していそうな人でもスイッチは持っていて、裏では不安や劣等感に悩まされる自分と闘っています。
そんな普段は明るくネガティブな一面を見せない人との違いは、気持ちの切り替えの早さにあります。
ネガティブな気持ちをOFFにする切り替え方法が分かっていれば、ポジティブに考えられる時間が増え、精神的に負担を抱える時間が減り、メンタルケア対策にも繋がります。
では、不安感や劣等感を負うスイッチがONになりやすい人は、どのような感情の切り替え方をすると考え方の改善が出来るのでしょうか。
不安解消するための5つの気持ち切り替え法
不安になりやすい人は、真面目で堅実的、失敗は悪いことだと考えているので慎重に行動する完璧主義な傾向があります。
何事もどうすれば失敗しないかを考え、行動する前に考え過ぎて不安が大きくなります。結局自分を追い込み過ぎたことがプレッシャーになって足踏みしてしまう、自分の力を発揮できない、ということが起こります。
不安感を抱えやすい人の原因は考え過ぎです。世の中には考えても解決しないこと、予定通りいかないことが山ほどあります。やってみないと答えが出ないことを考え過ぎると不安だけが大きくなります。
考えてもどうしようもないことがあるということを自分の中で気付き、考えすぎないように出来るかがネガティブモードを切り替えるポイントです。
1.失敗の後悔ばかりしない
過去の行いを後悔してばかりのタイプです。
失敗ばかりを思い返している人は、ネガティブなイメージをする癖がついてしまいます。
失敗のイメージをよく考えるので不安にもなりやすくなります。
過去の失敗は次の行動への改善点を見つけるヒントになります。
「失敗はするもの」だから、次へどう活かして行動するかまで考えてを行動に移すとメンタルも鍛えられて不安感を感じることも減っていきます。
2.努力してきたこと思い出す
不安感を抱えやすい人は自分が積み上げてきた実績や努力よりも、失敗した過去ばかり振り返ります。
それでは、マイナスのイメージしか持てなくなるので、その行動をするまでに自分は今までどんな努力や行動をしてきた、ということを意識して思い出すようにしてみましょう。
成功するためのポジティブなイメトレをする癖をつける練習をするとネガティブな感情も減っていきます。
3.小さな課題から片付けていく
仕事でもなんでも、抱えている不安要素が多いと気持ち的に余裕がなくなります。
気になっている不安要素があるなら、悩んでいても解決しないので一つ一つを片付けていかなければなりません。
コツとしては簡単な問題から片付けて不安要素の数を減らすことで気持ちの負担が軽くなり、先のことを考える余裕が生まれてきます。
人は心理的に実際の作業時間よりも、長く掛かってしまうと見積もる傾向があります。
なので悩みやノルマが多いほど本来の悩みの大きさよりも更に大きな不安になっています。
とにかく行動して不安をひとつひとつ片付けていくと予想よりも案外簡単に解決することが多いので気持ちに余裕ができます。
4.不安をノートに書いて見える化
自分自身が何に対して不安に感じているのかが整理出来ていない場合も頭が混乱して行動力や意欲が下がってしまいます。
そんなときは、ノートなどに不安に感じていることを書き出してみましょう。
不安や悩みを口に出したりノートに書くと頭が整理できてもやもやが解消されます。落ち着きを取り戻して次にするべき行動が具体的に見えてきます。
5.考えても分からないことは考えない
不安になりやすい人でよくあるのが、考えても答えが出ないことを考えてしまうということです。
「もし失敗したらどうしよう」
「また次も怒られるかもしれない」
行動してみないと分からないような問題を悩んで踏み留まっていても何も変わりません。
考えても不安が大きくなるだけで余計に行動に移せなくなります。
まず、何に対しても不安を感じやすい人は、
これは考えて結果が変わることなのかどうかを意識してみるようにしましょう。あとは覚悟を決めて進むしかないです。
その結果次第で次からどうするかを考えるヒントになります。
劣等感を取り除く5つの気持ち切り替え法
続いては劣等感が人よりも感じやすい人の気持ちの切り替え方について紹介します。
劣等感の強い人は自分に自信がなく、自分より高い人と比較してしまう特徴があります。
悪い部分だけを比較して、劣等感を感じて落ち込んでおしまい。
劣等感は自分の価値を下げ、行動力も意欲もなくします。人と比較する癖がついてしまうと何をするにも楽しめない人間になってしまいます。
では具体的な対策を紹介していきます。
1.楽天的な人の考え方を知る
劣等感が強い人は自分のマイナス面ばかり考えてしまう人です。
ネガティブスイッチの入りやすい人は身近な楽天的な人の性格に注目してみて下さい。
楽天的な考え方の人は、自分のメンタルをケアする技を知っています。
楽天的な人は失敗したらどうしようではなく、失敗してもなんとかなると考えています。
いきなり楽天的な性格に変われというのは無理な話ですが、楽天家の「失敗を深く気にしない精神」を意識して真似してみるのも良いかもしれません。
失敗やコンプレックスをマイナスと考えずに、仕方がないことは考えても無駄。と意識してみると気が楽になります。
2.自分を褒める
自分に自信がない人ほど自分を褒めることはありません。劣等感が強い人は大抵自分のどこかを嫌っている人が多いです。
そういった人はノートに自分の長所を書き出してみるなどをして自分を好きになる努力をしてください。継続していくうちに自分の肯定的な面が見え始め、劣等感が小さくなります。
最初は照れくさいとかくだらないと思うかもしれませんが意外と効果のある方法です。
極端な例でいえば、自信家の人ほど自分の行動をなんでも正当化して周りがおかしいと思っていてもずれていることに気付かない人もいます。
劣等感に悩む人は自分を好きになること、褒める練習をすることがおすすめです。
3.他人と比較しない
人にあるものが自分にはないと考えることは無意味な嫉妬です。他人との比較が劣等感を生む原因であり、大抵はよい結果を生みません。
あの人は医者だから金持ち、良いとこの大学出ているからリア充、イケメンだからモテる。たがら人よりも優位性がある。というのはただの偏見でしかありません。
どうしようもないことに劣等感を感じて自信をなくして行動が拒まれるのは本当に無意味です。
人と比較して落ち込む癖がある人は、自分とかけ離れた存在と比較している傾向があります。自分と他人は無関係の意識を持つようにしてみましょう。
4.尊敬される人を目指す
劣等感を感じやすい人は自分のことを常に考えます。
逆に他人との違いを気にせず自分をもっている人は、他人のために何が出来るかという考え方を持っている人も沢山います。
もし自分がこうなりたいと思う尊敬できる偉人なり身近な人なりがいるなら、その人を目指すことを良いと思います。
劣等感を感じるなら比較ではなく目指すことを努力しましょう。
尊敬する人の行動を真似するだけでも近付けた気がして自信と覇気が沸いてきます。
あとは他人目線考えると視野が拡がるかもしれません。
5.劣等感をバネにする
劣等感を取り除くのではなく、敢えてぶち当たって行くところまで苦しむことも1つの方法ではあります。
どん底まで行って苦労した人はそれだけ自分の精神的な強さが身に付きます。
苦労は強さへ変えることができます。
無理矢理自分を追い詰めてもメンタルが折れてしまうので誰にでもできる方法ではないですが、劣等感に感じるなら誰にも負けないくらい努力をしてやるというスパルタ的な考え方もあります。
克服のカギはネガティブ感情の扱い方
以上、不安と劣等感を乗り越えるためのネガティブスイッチの切り替え方について紹介しました。
行動力や自信が失う原因は悩むだけで行動に移せずに終わってしまうことにあります。
悩んだ後に、次にどう活かすかまでを考えると気持ちの切り替えがうまく出来るように繋がると思います。
興味が沸いた方は参考にしてみて下さい。
参考
「感情の整理」が上手い人の70の技術
新講社
著 和田秀樹
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ありがとうございました