話し上手やよく喋る人といると、誰とでもコミュニケーションを取ることができることを羨ましく感じてしまうことはありませんか。
特に自分が上手く話すことに苦手意識を持っていると、お喋りや会話することに劣等感を感じて自分を卑下し、たくさん喋れる人のことをすごいと思ってしまうことがあるかもしれません。
しかしテンポよく話せたりたくさん喋れたりする人がコミュニケーション上手かというと実はそうとも限りません。
「よく喋る」と「コミュ上手」はイコールにはなりません。
これは喋ることに苦手意識やコンプレックスを持っている人が克服しようと目指すときに間違いやすい特徴でもあります。喋ることが苦手でも人とコミュニケーションを上手くとる方法はあるのです。
本当のコミュニケーション上手の特徴を知ると、会話や喋ることへのコンプレックスが薄れるかもしれません。
今回は、よく喋る人がコミュ上手とは限らない理由と本当のコミュニケーション上手の特徴などを紹介していきます。
話すことが苦手でコンプレックス
豆腐メンタルのとふめん(@tohumen090031)です。
人間関係やコミュニケーションを苦手に感じているけど、気の合う人となら上手く話せるんだけどな。そう感じている人はたくさんいると思います。会話や人間関係が苦手な人が言いそうなあるあるの特徴です。
そんな話を聞いて、自分は家族や友達といても気まずくなるしスムーズに会話が進まない、頭で思ったことをうまく言葉にすることができない、趣味の話題ですら満足に話せたことがない。などと落ち込んでしまっていませんか。
会話やコミュニケーションに苦手意識を持っていると、一つ一つの些細な会話の返事ですらなんと答えたら良いか分からなくなり無口になってしまうこともあります。自分の発言に自信がなくて、言うことすべてが間違っているような気がしてしまいますよね。
自分の喋る内容全て、変じゃないか不安になることあるよ
よく喋る人・お喋り好きはすごい?
自分が発言することすら怖いと思ってしまう人にとって、呼吸をするように言いたいことを言葉に出来るよく喋る人のことをすごいと思ってしまうこともあるのではないでしょうか。
よく喋る人というのは基本的に話すことが得意な人であり、考えていることや思ったことをすぐ言葉にすることができたり誰とでも差し支えないコミュニケーションがとれたり、会話が途切れずにいつまでも話ができたりする人です。
お喋りが苦手な人からすれば、たくさん喋れる人はどことなく頭の回転が早そうですごい人なのかもという印象を抱くこともあると思います。
実際はそうなのでしょうか。
よく喋る人がコミュニケーション上手とは限らない?
確かに次々と言葉にできてよく喋れる人は頭の回転も早くてすごい人もいます。人の上に立つことのできる人や、人を惹きつける力のある人は喋ることが得意でたくさん喋る人であることも多いです。
しかしよく喋る人や話が得意と自負する人全員がコミュ上手かというと実はそうではありません。たくさん喋れる人は会話上手・コミュニケーション上手と認識しているならそれは勘違いです。
よく喋る人なのに、一緒にいると不快に思ってしまったりつまらないと感じたりした経験はありませんか。いくらお喋りが得意でも、相手を不快にさせる人はコミュ上手とは言えません。
逆に考えると口下手で自分がコミュ障だと思っていても、コミュニケーションの取り方を覚えれば相手に楽しいと思ってもらえる会話が出来るようになります。
よく喋る人はコミュ上手と勘違いしやすい特徴
よく喋る人の中には自分のことをお喋りが得意で話上手で人とコミュニケーションとるのが上手いと思っている自信家さんもたくさん存在します。しかしそれは本人が思っているだけで勘違いしているイタい人な場合も。
そんな良く喋る人がコミュ上手と勘違いしてしまうような特徴をいくつか紹介します。
1.自分の話が多い・話題を豊富に持っている
自分の話をたくさんできる人は自分について説明することが上手で話題も豊富、いつまでも会話が続けられるのでお喋り上手な人なのでは。と思いがちですがこれは違います。
自分の話が多い会話というのは実は自分が話したいことを話しているだけなので、実は会話のキャッチボールができていなくて一方通行になってしまっている可能性があります。仮に相手が興味ない場合だと永遠に興味ない話を聞かされてダルいし、相手も自分の話をしたい人だった場合は自分の話ができずにストレスとなってしまうこともあります。
話のネタをたくさん持っているというだけではコミュ上手とは言えません。
2.ツッコミ上手・他人イジりが好き
お喋り好きやコミュニケーションを得意と自負している人の特徴として、ボケや冗談を交えて話すことができたり面白い話題で相手を笑わせたりできるという特徴があります。それは確かにお喋りは得意なのかもしれませんが、笑わせようとするときに多いやってしまいがちなNGパターンは相手を蔑むイジりをすることです。
相手をバカにすることが面白いと思っているお喋り上手はただ勘違いです。イジりは信頼関係が出来ていないとただの悪口であって、相手を傷付けるだけになってしまいます。質の悪いイジりは面白くもなくただ不快で失礼な奴になってしまいます。
相手の話の内容に横槍を入れるような割って入り方、芸人でもないのに芸人のようなうざいツッコミを入れるのも実は周囲が冷めてしまうポイントです。毒を吐けばいいと思っている方は注意しなければなりません。
3.知識が豊富・専門的な話ができる
知識が豊富な人は幅広いジャンルのことを知っていたりある特定の分野について深い知識を持っていたりするので話すことが得意だと自負する人もいます。
仕事の場面、同じ趣味の人と話をするなら知識の豊富さは役立ちますが、それがコミュ上手や会話上手かと言われるとまた別の話です。
相手が興味もないのに専門的な難しい話をすることは相手にとって、退屈な授業を永遠に聞かされているのと同じようなことです。異性相手に相手が退屈そうなことにも気付かずマニアックな話を披露する間違ったアピールをしてしまう人は意外に多いのです。
デートや食事に行ったとして、女性は顔に出さないので楽しそうに聞いてくれているかもしれませんが、裏では何を言われているか分かりませんね。
4.長く話し続けることができる
よく喋る人の特徴の一つに、1つの話題について長く話すことができるというのがあります。しかしこれはどういうことかというと無駄が多い話。というだけです。
まとめると一言で終わってしまうような話を20分も30分かけて話をする人がいます。それはそれで特技と言えるのかもしれませんが、落語家のようなよほど話し上手ではない限り、聞き手としてはただただダルいと思ってしまうかもしれません。
たくさん喋る、長く話ができるということが一概にコミュ上手であるとは言えないので勘違いしない注意が必要です。
5.たくさん質問ができる・質問責めが得意
よく喋る人は自分の話をすることが多い傾向がありますが、コミュ上手と勘違いされる中には相手に話題を振る質問責めタイプも存在します。
相手に喋らせる質問責めタイプはコミュ上手のようで煙たがられることが多い特徴があります。相手のことについて根掘り葉掘り聞くというのは関係性によっては不快に思われることがあります。好意的に思われているか自分の話をしたい相手ではないと鬱陶しいと思われる原因になります。
営業職や接客のような人と話すことが仕事になる場合、話題の多さや質問を多く用意することは役立ちますが、誰もが自分の話をしたがるわけではないということも頭に入れておくと失敗しないかもしれません。
6.テンポよく会話ができる
会話のテンポは人によって異なります。話が得意な人でもマシンガンのようにだだだだと話す人、ゆったりとしたテンポで話す人とそれぞれいます。
人は会話のテンポが合っている人とは話しやすいと感じ、逆にテンポが合わない人とは話しにくいと感じます。
早いテンポでポンポン話を進めていく人は、一見話し上手でコミュニケーション能力も高そうに感じますが、相手を置いてけぼりにしてしまっている可能性があります。相手の会話のテンポに合わせられる人こそ真のコミュ上手になれます。
会話苦手がコミュ力を高める方法
会話が苦手、口下手、というのはそう簡単に克服できるものでもありません。
ましてやどっかの起業家やYouTuberのように止まることなく一人喋りができたり熱い議論を繰り広げられたりなんてことは努力してもかなり時間が掛かりそうです。
そんなところを目指さなくとも、口下手で会話が苦手な人でもコミュ上手になる方法はあります。それは聞き上手を目指すことです。
口下手でも会話上手だと思われるようになる方法をいくつか紹介します。
◆相手の話したいことを引き出す
◆相手の言いたいことを汲み取る
◆相槌のタイミング
◆適度なリアクション
1.話したいことを引き出す
基本的に人は興味のあることや好きなことになると饒舌になります。それはお喋りが苦手な人でも同じで、好きなことの話なら抵抗なく喋れるという人もいると思います。
好きなことの話題や会話が楽しいと感じている時は、会話の熱量や反応の大きさに表れていることが観察してみると分かります。
「この人はアニメの話だと楽しそうだな」
「ご飯の話題になるとよく喋る人だな」
ということが色々な話題を話しているうちに見つかります。
相手の得意分野の話題を話させると、自分の話し下手が気にならずに楽しい雰囲気で会話を進めることができます。
2.言いたいことを汲み取る
会話は相手の反応を見ながら行うコミュニケーションなので、聞き手側があっての会話が成立します。一生懸命話しているのに話が理解してもらえていないと感じると、話し手はつまらないと感じたり話す気を失くしたりしてしまいます。
そうならない為に相手の話を要約して「つまりこういうことだよね」と返してあげると、相手は真面目に話を聞いてくれていると感じ嬉しくなります。また相手の話している内容について掘り下げる質問をすることも有効です。
ただしこれはある程度の聞き手側の理解力が必要です。的外れな返しや質問をしてしまうと話を理解していないことがバレて空気が悪くなるので注意が必要です。
3.相槌とリアクション
会話やコミュニケーションのハウツーとしてもよく紹介されている基礎的なテクニックでもありますが、間の良い相槌と正しいリアクションが話し手の気分を乗せます。
相槌は相手が会話に句読点(「、」や「。」)を入れた時に頷くくらいの頻度、リアクションは内容や相手の温度に合わせた正しい反応をすることがコミュ上手になるコツです。
会話の熱の入り具合や話し方、内容、話の構成などを注意して聞いていると、ここで驚いてほしいんだろうな、ここで笑ってほしいんだろうな。などが分かります。
練習は必要ですが、だんだん正しいリアクションが取れるようになって「この人と話していると楽しい」と思ってもらえるようになります。
まとめ 口下手でもコミュ上手になる方法
以上、よく喋る人がコミュニケーション上手と勘違いしてしまう特徴と口下手でも会話上手になれる方法を紹介しました。
話しやすいと思われる人に共通している特徴は、自分本位ではなく相手に合わせられる人である場合が多いです。相手のタイプを見極めて自分の喋る程度を調節したり、正しく反応してあげたり、観察力と適応能力のある人が本当のコミュ上手と言われるのかもしれません。
だから自分が口下手でお喋りに苦手意識を持っていても無理に話が得意になる必要はなく、要所での発言が適切で聞き上手であれば良い人間関係にも繋げることができます。
興味が沸いた方は是非、参考にしてみて下さい。
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ありがとうございました