自分の抱えている悩みが他人に理解されずに苦しいと感じたことはありますか?
自分の悩みが他人に分かってもらえないと、傷ついてしまったり一人で苦しんで孤独を感じてしまうなど、心にストレスを溜める原因になります。
「分かってほしい」という気持ちを必死に伝えても、相手になかなか伝わらないことがあります。
「他人に理解されない」理由はどこにあるのでしょうか。
今回は、自分の苦しみが他人に理解されない理由、そして共感されない自分が苦しまなくなる考え方や対策を紹介していきます。
「苦しい」が理解してもらえない
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
自分の抱えている悩みが他人に理解してもらえないことでさらに苦しいと感じた経験はありませんか?
自分が「こういうことで悩んでいる」ということを伝えた時、ちゃんと理解してくれる人は少ないのかもしれません。
心無い言葉で否定されてしまったり、真剣に聞いてもらえず聞き流されてしまったり、邪険に扱われてしまったり、全く気遣ってもらえなかったり、お前に非があるからだと責められてしまったり、そういう思い通りにいかない葛藤が色々な人間関係の中で起こります。
「分かってほしい」という思いが伝わらない時、心の苦しみは大きくなり、落ち込んで病んでしまったり孤独感に襲われたりします。
「理解されない」が苦しい理由
自分のことを理解してくれる人がいないという状況は、もともと抱えていた苦しみを余計に強く感じさせてしまいます。
「理解されない」ということは共感されないということでもあります。
共感されない寂しさは、孤独を感じてしまったり、自分を否定されてしまったかのような不安な気持ちを生みます。
他人に理解されないことに苦しむ人は考え方に特徴があります。
自分が抱えている感情や価値観を他人も同じように持っている、だから伝わる、共感してくれるはず、と思いこんでいる場合、それは大きな誤解をしています。
この誤解が自分の苦しみを大きくしている原因で、自分を理解されなかった時のショックが大きくなってしまいます。
他人と自分は違う価値観を持っているということ、自分がこう感じたから相手もこう感じるはず、自分が正しいと思っている常識は相手にとっての正しさとは限らない、ということに気付くことができれば、理解されない苦しさから解放されるきっかけになります。
価値観の違いによる苦しみ
他人との価値観の違いは仕事にも家庭にも、いろんな日常に溢れています。様々な場面の価値観のずれが仕事のトラブルや人間関係のこじれに繋がってしまうことはよくある事です。
日常生活で感じることのある「苦しみが理解されない場面」には例えばどのようなことがあるのでしょうか。
1.メンタルの強さ/うつ病による休職
人によって性格、体力の違い、心の強さは違います。
同じ職場で同じ環境で同じ仕事をしていても、元気に働く人もいれば心を病んで休んでしまう人もいます。
精神を病んで仕事に行けない人は、本当に体調が悪く苦しんでいても、心を病んだことのない人は、精神的な体調不良になってしまった人の気持ちを正確に理解することは出来ません。
心を病んで休職している人のことを心配できず、仮病でずる休みした程度にしか思っていない人もいます。
特に精神疾患は、経験者や病気に理解のある人じゃないと理解のされにくい病気です。
2.主婦の仕事と夫の仕事
家事や子育てをメインに行う主婦と日中働き勤めの夫では1日の過ごし方が大きく異なり、相手の忙しい部分を理解しきれないことがあります。
自分が忙しくて心の余裕がなくなってしまうと、相手の気持ちを想像する力が欠けてしまいます。
例えば、仕事終わりの夫が上機嫌にビールを飲んでいる、妻は空いた時間に昼寝をしている事実を知ったとき「相手ばかり楽して自分だけが苦労している」という感情に陥ってしまうことがあります。
すると「自分はこれだけ忙しい」という苦しさを吐露したことが、「俺だって忙しいよ」と言い合いケンカのきっかけになってしまうことがあります。
3.仕事の完成度
同じ組織で働いている仲間でも、仕事に対する熱意や姿勢にはバラつきが生まれることがあります。
60点の仕事が出来れば合格と考える人がいれば、90点以上の仕事が出来なきゃ納得できない人もいます。
個人的な合格点が違えば、仕事量にも差が生まれます。当然90点を目指す人の方が仕事量も時間も多くなると思われます。
90点の仕事が当然としている人からみると、60点で満足している人の姿勢や仕事のやり方を不満に思っているかもしれません。
4.土地勘のある人と道を覚えられない人
物事を覚える理解力の早さは個人差がありますし、得意不得意によっても覚える早さに違いが出ます。
例えば土地勘のある人が方向音痴の人に目的の場所までの道を説明する場合。
土地勘がある人は地図を見なくても頭の中の記憶をたどり、どこの建物を目印にしてどこを曲がればいいかなどを口答で説明することが出来ます。
しかし地理が苦手な人は、自分の頭で瞬時に道や建物を思い出すことが出来ません。
道に詳しい人から口答で説明を受けても頭が追い付かず、地図を見ながらでも分からず苦しむ人もいます。
土地勘のある人は「この目印を曲がれ」などと丁寧に説明しているつもりでも、地理が弱い人には全く伝わっていないということが起こります。
5.暑がりと寒がり
人によって暑さの体感は結構異なります。
暑がりは寒がりの気持ちを分からないし、逆も同じです。
例えば室温25℃は、寒くてブランケットが欲しいと感じる人もいれば、クーラーをつけたいくらい暑いと感じる人もいます。
複数の人と同じ空間にいるとき、暑いか寒いかは自分の体感でしかなく、「クーラー止めてくれない」と怒られて初めて相手は寒かったんだと気付くこともあります。
自分にとって合わない温度の空間は不快に感じやすく、他人に強く当たってしまうことも起こります。
6.話が苦手な人とおしゃべりが好きな人
大人しい口数が少ない人にも様々な人がいます。
本当は沢山喋りたいのに、人と話すことが苦手で話しかけられない、緊張して言葉が出てこない、頭の回転が遅くて言葉が出てこない、などの悩みを抱えて苦労している人もいます。
一方で話すことが好きな人は、深く考えなくても呼吸するように次々と言葉が出てくる人もいます。
話が苦手な人の気持ちを分からない人からすると、楽しく雑談している時にしゃべらない人がいるとしらけると感じる人もいます。
何か話したくても言葉が出てこない人の気持ちは理解できないかもしれません。
7.お酒が飲めない
お酒が好きな人にとってお酒は楽しい。しかしお酒が飲めない人にとってお酒は苦しいものかもしれません。
お酒が飲めない人は、お酒の楽しさを理解することは出来ないし、お酒が好きな人は酒が飲めない人の葛藤や苦労は経験したことがないのでわかりません。
「分かってほしい」は伝わらない
人の心理として、共感されることは嬉しいので相手に「分かってほしい」という感情を訴えかけたくなります。
しかし自分と価値観が大きく異なる相手の場合、「分かってほしい」の熱意が全く伝わらず、共感されないということが起こります。
すると、共感してもらえない寂しさで傷ついてしまったり孤独感を感じる原因になります。
これはどちらが悪いというわけではなくて、自分の気持ちを理解してくれない相手が思いやりがない訳でも、自分の感覚がおかしい訳でもありません。
ただ単に価値観が違うということだけです。
「分かってくれない」の苦しみは逆のパターンでも起きている可能性があります。
相手が訴えかけてきた苦しみや悩みは自分にとってはなんでもない事で、無自覚に相手を傷つけてしまったことがあるかもしれません。
自分が経験したことないことや感じたことのない苦しみは理解することが難しいのです。
物事の判断基準はいつも自分の中にあります。
「理解されない苦しさ」の対策や考え方
自分が抱えている苦しみは他人には理解してもらえないのは価値観の違いもあるので仕方のないことではあります。
理解されない苦しみや共感されないことの孤独感から自分を守るための対策はどんな方法があるのでしょうか。
1.他人とは価値観が違うことを理解する
理解されない苦しみの負担を軽くするには、自分の考え方や意識を変えることで感じ方にも変化があらわれるかもしれません。
そのために意識することは、他人と自分は違うということを理解することです。
自分が受け取った感情は他人も同じとは限らないということを頭に留めておくと、共感されなかった時の寂しさを減らすことが出来ます。
2.自分の価値観を押し付け過ぎない
価値観の異なる人に自分の苦労を理解してほしいと押し付けても、思うようには伝わりません。
他人である以上、夫婦でも恋人でも仲の良い友達でも、どうしても理解してもらえないことはあります。価値観や感じ方の違う相手に必要以上に自分を分かってもらおうとする姿勢は、自己中に見られてしまうことがあります。
気が合う相手でも理解してもらえないことはあります。
3.分かってほしい感情を説明する
どうしても自分の価値観や感情を伝えたいということもあるかもしれません。
その場合は価値観の違う相手に、自分の感情や価値観を理解してもらえるレベルまで合わせて説明をすることで伝わりやすくなるかもしれません。
どういうことかというと、自分の価値観を理解していないことを前提で、自分こういう感情や価値観を持っていると根本的なことから説明して、だからこんな苦労や悩みがあるということを共感してほしい。と細かく説明していくことです。
価値観が理解されていないのは、相手がどんな気持ちか分からない、違う感情があるので、私はこんな感情です。と詳しく伝えることが相手の理解力を高めることに繋がります。
4.他人をことを理解しようとしてみる
「分かってほしい」という気持ちが強い人は、他人も同じ感覚を持っていると決めつけてしまっている可能性があります。
実際は価値観や感じ方が違うため、気持ちのすれ違いが起こります。
そこで「分かってほしい」の意識を自分から他人に移してみると、感じ方が変わるかもしれません。
自分が理解できていない相手の「分かってほしい」を理解しようとしてみると、相手も自分の価値観に共感しようとする姿勢を見せてくれるかもしません。
好意を伝えると相手も好意で返してくれる「好意の返報性」の心理を利用します。
5.苦しみを相談する
自分を理解してくれる人がいない、理解されない苦しみが消えないという方は、相談機関を利用してみるのも1つの方法です。
心に溜まった不満はストレスになってしまうので、何かしらの形で吐き出さなければなりません。独り言のように声に出したり、ノートやブログに書いてみたりのほか、話を聞いてくれる知人、そのような存在がいなければ相談機関を利用してみることで心の整理ができます。
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見方を変えると苦しみも軽くなる
以上、自分の苦しいが理解されない理由と理解されない苦しさを解決するための対策を紹介しました。
例え近しい存在でも、価値観や感じ方は違うので、自分を何もかも理解してもらうことは難しいです。「分かってほしい」という思いが強すぎると、理解してもらえなかった時のショックが大きくなります。
自分は他人の価値観を理解できているか、自分の価値観を押し付け過ぎていないか考えてみると、理解されない苦しさから離れられるかもしれません。
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ありがとうございました