12月は仕事が慌ただしいだけではなく、大掃除に年賀状など、家でもやらなきゃいけないことがあって大変です。年末に片づけてしまわないと、スッキリと新年も迎えられません。
年末休みがあるといっても、だらだら過ごしていると何もかもが中途半端のまま時間が過ぎて心も休まりません。
快適な正月を過ごしたいからには計画が大切。
そのために考えることは年末大掃除計画を立てることです。
計画的に掃除を進めていくことがストレス軽減に繋がり、掃除自体がメンタルケアにもなります。
今回は、掃除がメンタルケアに繋がる理由と、ストレスを溜めない為の年末大掃除計画の立て方について紹介します。
後悔しない正月休みの過ごし方
豆腐メンタルのとふめんです。 (@tohumen090031)
正月休みは長いようであっという間です。
ぼーっと過ごしていると、あれが終わってないこれも終わってないとバタバタして気持ちが落ち着かないまま休みを過ごすことになります。
面倒なことを先に終わらせることができれば心もスッキリした気持ちで正月休みを過ごすことが出来ます。
年末の面倒な作業と言えば大掃除ですが、実は掃除が日頃のストレス解消にもなることを知っていますか?
部屋の綺麗さとメンタルの関係
部屋の清潔感と精神状態には関連性があると考えられています。
普段からこまめに掃除をしていている人は心も穏やか、部屋が荒れている人は精神的にも不安定な状態になっていると関連づけられるという分析があります。
毎日仕事が忙しくて部屋が荒れているという人も珍しくないと思います。
しかし、余裕がなくて心も疲れているなと自分で感じる方こそ、掃除をすることがリフレッシュに繋がることもあります。
年末に大掃除をする意味はスピリチュアルだった
自宅も会社も1年の締めくくりは大掃除が決まりごととなっていると思います。
そもそも、なぜ年末に大掃除が行なわれるのでしょうか。
大掃除の意味合いとしては新たな一年を清潔な状態で神様を迎えるための準備だと言われています。
今はあまり使われませんが、はたきで埃を落とす仕草がお祓いの意味を持っています。
1年間の部屋の汚れ、悪い運気、心の中の穢れなども、一緒に落としてしまいましょうという考え方が年末大掃除として日本人の習慣に根付いています。
さらに掃除は、厄除け以外にもメンタルヘルスケアの面でも行った方が良い理由があります。
部屋が汚い人は精神的に不安定
部屋の汚さは人の精神状態にも悪影響を与えるようです。
普段から部屋の中に物が散乱しているような人は、片づけや部屋の汚れに対して意識がが低く、精神的にも余裕がない状態が表れています。
部屋中に物が散乱している状態も心を疲れさせる原因になります。
物が多くてあらゆる物が視界に入ってくる環境は、常に大量の情報を脳に送っている状態で、ストレスを当たえる原因となります。
メンタルケアの観点で考えるならば、部屋の中の物は少なくする方がおすすめです。
汚い部屋で過ごしている環境が続くと、気付かぬ内に心に負担をかけており、
感情が乱れやすくなったり、イライラしたりして、ストレスを溜めやすい心理状態になってしまう恐れがあります。
▼精神状態を悪化させる割れ窓理論
汚れた環境を用いた心理学の実験があります。
アメリカのケリング博士が研究を行いました。
▼実験内容
◆普段は大きな事件も起こらない治安の良い街で実験
◆街中にガラスの割られた車を1台放置
街中にガラスの割られた車を置いた。
たったそれだけなのに、急激にその街の治安が悪化し犯罪が増えた。ということが起きました。
これを「割れ窓現象」「割れ窓理論」と言って犯罪抑止の対策としても利用されている方法です。
この現象は、部屋が汚いと精神的に不安定になってしまう心の働きと同様の心理なようです。
また、散らかった状態が続くと汚い部屋に感覚が慣れていって放置しても何も感じなくなります。
こうなると精神的ストレスが積み重なっていき、病んでしまうということにも繋がります。
つまり、この心理実験の結果で何を伝えたいかと言うと
「部屋を清潔に保つことができれば精神的にも安定する」ということです。
「心が病んでいるな」
「なんだか疲れが溜まっているな」
と感じたときは、今抱えている問題を一時的に放り出すことも必要です。
掃除をして一息入れることで問題解決を閃くきっかけになる可能性も充分に考えられます。
そんなメンタルヘルスケア効果も期待できる年末の大掃除は正月休みにピッタリです。
ストレスを溜めない大掃除計画の立て方
年末の大掃除はやりだすとキリがありません。
始めると次々と掃除をしたい場所が見つかったりして、掃除が終わらないまま年末が先に終わってしまいます。
そんなやり方では心にも余裕がなくなり疲れてしまいます。
大掃除を進める上で大切なのは掃除計画の立て方です。
予定を決めて掃除を進めることで心にも余裕が生まれ、ストレスなく掃除を進めることが出来ます。
しかし、忙しい年末は掃除ばかりに時間を割くことも出来ませんよね。
どのような計画の立て方が良いのか、目標や計画の設定にどんな効果があるのか、具体的に紹介していきます。
1.計画を立てるとモチベーションアップになる
まず、大掃除を始める前には作業計画を立てるようにしましょう。
大掃除は普段手をつけない場所も行うので、どれくらいの時間を要するのか分かりません。終わりの見えない作業を行おうとすると、精神的にキツいと感じてモチベーションが下がってしまいます。
どこを掃除する、どこにどれくらいの時間を掛けるか、という時間を区切った具体的な計画を立てることで、大掃除に費やす時間が見えてきたり、何をすれば良いかが分かりやすくなります。
作業の行いやすさがモチベーションに繋がります。
2.作業や時間を細かく計画する
頭の中で想像することが得意で、だいたいどれくらいの作業量でどれくらい掛かりそうと考えられるタイプにおすすめの方法です。
例えば「この部屋は〇分。この箇所に何分、そこに何分。あれとこれとそれを行う」というような、時間を区切ってどんな作業をするか細かく決めた計画でも正確にこなせると思います。
3.自信のない人は余裕があるくらいの計画に留める
自分に自信がないネガティブ思考タイプは、余裕があるくらいの計画の立て方がおすすめです。
大きな目標を立てすぎると、達成しないといけないという焦りで疲れてしまったり、失敗したときに諦めてそこで止まってしまう可能性もあります。
簡単な作業でも良いので時間が余るくらいの内容で計画を立ててみましょう。計画通りに終えられたときの達成感がメンタルケアになります。
このような成功体験が自己肯定感(自信)を高める練習にもなります。
4.タフな行動派は大雑把な計画でOK
思いついたことはすぐに行動に移せる。というタイプの方は、大雑把な計画を立てるだけで良いと思います。
このタイプは時間設定を行わず、何を行うかだけ決めればOKです。
そもそも目標を設定する必要のないくらいのタイプかもしれません。
もともと行動力がある人なので多少時間の予定が狂っても、ノルマをこなすまで作業が出来る能力があります。
心に負担を掛けずに計画を達成するためのポイントはゴール(期限)を設けることです。
終わりが見えることでやるべき内容が分かりやすくなり、小さなノルマを達成していくことでモチベーションを失わずに続けることができます。
掃除が計画通りに終わらない目標設定例
▼効果の薄い目標設定例
「〇日までに終わらす」
「洗面所周りを掃除する」
「汚いところを掃除する」
具体的じゃない計画は、どんな作業をどれくらいの時間を掛けて行えばよいか分かりません。
そしてゴールがいまいち分からないため、達成感もあまり感じられないまま終わる可能性もあります。
出来た、出来ないが明確に分かる具体的な目標設定が「行動力アップ」に繋がります。
▼効果的な目標設定例
◆窓掃除
・桟の埃をとる
・窓ガラスは洗剤で拭いた後に乾拭き
・1枚あたり5分
・全部で10枚分
以上、掃除とストレスの関係、メンタルに負担を掛けない計画設定方法について紹介しました。
興味があれば参考にしてみてください。
参考はこちらです。ありがとうございました。
正月では遅い!来年の計画は12月に考える | オンナと働くオトコのお作法 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
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ありがとうございました