皆さんは、ついつい衝動買いをしてしまったことはありませんか?
その時の気分と勢いで買ってみたものの、買っただけで着ていない服、読まずに放置の積ん読本、全然減っていない健康食品などが残っている。という経験はあると思います。
こういうのを見ると、「なぜ買ってしまったのだろう」と後悔して自分を責めてしまいたくなりますよね。使わないと勿体ないのは確かなんですが、使っていなくても全く無意味ではないんです。
実は「欲しいものを買った」という行動が、ストレス解消や心の不安を軽減させることに繋がります。買い物をすることが心の癒しに繋がるというのは、消費者心理学でも「リテールセラピー」という形で実証されています。
今回は、買っただけで満足してしまう心理や、買って後悔しないための考え方などについて紹介していきます。
買ったけど使わない問題
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
店やネットでショッピングしている時って気分が上がりますよね。
いろいろなものを見ていると、「あれも欲しい!」「これも欲しい!」とテンションが上がってしまいます。
例えばアパレルショップで新作のかわいい服を見つけたり、本屋で気になるタイトルの本を見かけたり、気になっていた健康食品を見つけたりすると、つい買ってしまうことはあります。
しかし後日になってみると、買ったのにそのまま放置。ということがあります。
かわいいけど合わせ方が分からなくて着てない
読んでいないのにまた気になる本を買ってしまった
あ、買ったこと忘れてた
せっかく買ったのに使っていない事実に気付くと、「自分はダメな奴だー」と責めてしまいたくなります。
確かに買ったものを使わないのは勿体ないことではありますが、それを見て落ち込んだり自分を責めてしまうのはもっと意味のない行動なので辞めた方が良いです。
どうしても落ち込んでしまう方は、買い物をしたときの心理が分かるようになれば「自分を責めなくてよい」と考えられるようになります。
買い物で心を癒す「リテールセラピー」とは
心理学では「リテールセラピー」という心理療法があります。
「リテールセラピー」とは、買い物をすることで心の不安を解消する方法です。
これは買った物の必要性や価値に関係なく、「買い物をした行為」自体が幸福感を高め、心の負担やストレスを軽減すると考えられています。
このリテールセラピー理論を買っただけで満足してしまう現象に当てはめると、
「欲しい、必要だと思ったものが買えた」ことで心が満たされてしまった。そこで目的を達成したので、使わないで放置してしまう。ということに繋がります。
▼買っただけで満足する心理
「買い物をする」行動は、心の不安を抑えたりストレス解消などのセルフメンタルケアを行う方法として有効なようです。
ちなみにリテールセラピーは、買った物の内容でも幸福感の違いが生まれるようです。
▼幸福度が高いとされる物の例がこちら
1.家族みんなで共有できるもの
2.長期的に使い続ける実用性の高い物
周囲の人と喜びを共有しやすいものや、日常的に使用できて実用性があると思えるものが、後悔を感じることなく心も癒す買い物になるようです。
逆にいえば、家族に内緒で買い物をしたり、無理して高い買い物をしてしまった場合などは、買い物後に不安感が残り、ストレスが溜まる原因となってしまうことがあります。
買い物をする行動は、日々の溜まったストレスや心の疲れを癒すための役割もあるということを覚えておきましょう。
自分を癒すための行動なので「何でこんなものを買ったのだろう。」と後悔すると、再びストレスを溜めることになります。
「買ったけど使っていない → 自分は買い物をしてストレスを発散したかったんだ!」
と考えると後悔もなくなるかと思います。
リテールセラピーは誰にでもメンタルケア効果を発揮する訳ではありません。
リテールセラピーの効果が薄い人の特徴
誰もが買い物をすればストレス解消に繋がるということでもないようです。
例えば以下のような人は買い物による心の癒し効果は低いです。
▼リテールセラピー効果の薄い人の特徴
物欲のない人
ケチな人
倹約家
リテールセラピー効果をあまり感じられない人は、買い物を楽しめない人です。
「欲しいものが買えた」ということに幸福感を感じるものなので、もともと欲しいという意欲が少ない人が買い物をしても後悔の方が大きくなってしまいます。
また、金遣いがケチな人や節約に力を入れているような人も、物は使ってこそ価値があると考えるタイプなので「買い物をする行為」でストレス解消に繋がることはあまり期待できないです。
買い物が現実逃避になっている人は危険
買い物は自分の心を癒すための一つの方法ではありますが、買い物で得られる幸福感に依存しすぎるのは危ない傾向です。
衝動買いが癖になっているような方は、生活が苦しくなるくらい浪費癖がついていたり、家族に迷惑かけることに繋がり、後悔することになります。
▼買い物に依存しやすい人の特徴
逃げ癖のある人
問題に向き合うことが苦手
抱えている不安や問題を一時的に忘れるための現実逃避として買い物をしてしまっている方は、 メンタルケアの面ではあまり良い状態ではないです。
根本的な問題が解決するまで不安は消えず、買い物によって一時的に不安感が抑えられるだけです。
現実逃避の手段が買い物になっているという方は、別のストレス解消方法が必要です。
心を癒す趣味を見つけてみることをおすすめします。
▼買い物に逃避してしまう人の対策
別の没頭できる趣味を見つける
ストレス発散できることを見つける
以上、買っただけで満足してしまう人の心理や、後悔して自分を責めないようにする考え方などを紹介しました。
買い物をして満足してしまう人は心の癒しを求めているサインでもあります。
是非、セルフメンタルケアの参考にしてみて下さい。
参考はこちらから
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ありがとうございました