「もう何もかも嫌だ」
日々過ごしていれば、どうしても気分が沈んでしまう日もあると思います。元気がなくなったりイライラしたり、色々なことにモチベーションが上がらなくなるのは心が疲れているサインです。
そんなときは自分の心がストレスで疲労しきっているので休ませてあげなければなりません。
自分を癒すストレス解消法には人それぞれ色々な方法がありますが、日常生活の中に自然に組み込める方法の1つが「料理」です。
料理が趣味という方も多いように、料理に楽しさを感じたり、いくつもの作業工程を経て創作する喜びがストレス解消に繋がることもあります。
今回は、なぜ料理が心を癒すメンタルケアになるのかという理由や、料理をするメリットについて紹介していきます。
料理にはストレス解消効果がある?
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
料理やお菓子作りを趣味にする方も多いですよね。
実は料理にはストレス解消したり心を癒すメンタルヘルスケア効果があることをご存知ですか?
「元気が出ない」、「気分がもやもやする」、「やる気が起きない」などのような脳や心が疲労している時こそ、何かの作業に没頭することが良い気分転換になることがあります。
その作業としておすすめの1つが「料理」です。
他にやらなければいけないことがあるにも関わらず、手間のかかる料理を始めたり大掃除が始めてしまった、という経験はありませんか?
何かの作業に没頭すると、嫌なことを忘れることができます。
料理や掃除は、精神的なストレスから自分を守るための逃避行動が関係しているとも考えられます。
▼掃除とストレス解消の関係についてはこちらもどうぞ
▼料理に没頭することがおすすめな時
◆精神的に疲れていると感じた時
◆何もやる気が起きない
心を鎮めたり集中力を高めたりする時には瞑想(めいそう)が良いとよく耳にします。
瞑想は自分の不安定な気持ちを落ち着かせたり、脳を休ませるといった時に有効なメンタルケア効果の大きい方法です。
実は料理にも瞑想と同じようにメンタルを安定させる効果があると考えられています。
料理が心を癒す3つの理由
実際に「料理をしていると気が紛れる」、「気持ちが落ち着く」と感じる人がいるように、料理は不安を紛らわせたりストレス解消などのメンタルケアに有効な方法だといわれています。
その理由を紹介していきます。
1.料理で脳が活性化する
料理をすることは、脳への刺激となって物事がポジティブに考えられるようになります。
普段から日常的に料理を行っている方も多いと思いますが、意外と頭を使う作業です。料理を完成させるためには、必要な材料を揃えるところから、出来上がりをイメージしながら様々な工程を踏んでいきます。
さらに触覚、嗅覚、聴覚、視覚、味覚それぞれが神経へ働きかけ、脳へ刺激を与えます。
様々な刺激を与えることで脳がネガティブ思考に陥りにくくなります。
2.集中力が高まり嫌なことを考えなくなる
料理は一つ一つの単純作業の積み重ねで完成します。
切る、焼く、ゆでる、混ぜる、こねる、擦り下ろすのような作業は他のことを考えずにこの作業にだけ集中することが出来るため、瞑想と同じ効果が期待できます。
雑念を排除して目の前の料理だけに集中するマインドフルネス状態は、心を休ませ、ストレスや精神的負担を和らげる効果があります。
料理に集中することが出来れば、嫌なことを思い出したり不安に悩まされる時間もなくなるのでメンタルヘルスケアにも繋がると考えられます。
また、日常的な集中力UPの練習にも繋がります。
料理は瞑想
3.完成させたときに達成感が得られる
料理が上手くできたときは達成感がありますよね。
料理は創造意欲を掻き立てる一種の物づくりでもあります。
いくつもの材料を組み合わせて、全く違う形のもの完成させたときに達成感や喜びといったポジティブな感情が生まれやすくなります。
また、小さな成功体験が自信を取り戻すきっかけにもなるので、メンタルが落ちている時こそ実践してほしい方法です。
無理して料理するのは逆効果
料理をすることが心や脳のケアする方法としておすすめですが、注意して欲しいのは「しなければいけない」思考にならないことです。
気分が乗らないのに無理して行おうとすると、逆にストレスを溜め込んでしまいます。
ストレス解消を目的として料理をするときは楽しく出来そうなときに行うこと。
体調が悪かったりやる気のないときは自分を責めることなく、別のやりたいことをやるようにしましょう。
料理をするメリット
料理をすることでいくつものメリットが生まれます。
1.メンタルヘルスケア・ストレス解消
メリットの1つは、上記で紹介したように料理に没頭することがストレス解消などのメンタルケアに繋がります。
料理に集中することで嫌なことを思い出しにくくなりったり、手先を動かすことが脳が刺激になり、幸せホルモンのセロトニンを作りだします。
セロトニン分泌によってストレスを抑えることができます。
2.明日を生きる糧
塞ぎ込んでしまうくらいショックな出来事があって心が弱っているときは、毎日を惰性のように生きていてしまい明日を生きることすら辛いと考えてしまうことだってあります。
すぐ先も見えない絶望感に覆われた無気力状態のときは、何もしないでただひたすら心を休ませることに集中してください。時間が心を回復してくれる場合もあります。
ひたすら休んで、前を向けるようになったら、まず明日は何を食べるか考えてみましょう。
「明日の献立を考えること」は「明日を生きていくための手段」です。
料理は前を向いて歩きだすきっかけになります。
料理をすることでうつと闘う坂口恭平さんの料理日記はおすすめです。
3.食べ過ぎ予防
料理をするとダイエットに繋がる、という説があります。
どういうことかというと、人は楽して物が手に入るとだんだん物足りないと感じるように感覚が鈍っていきます。
逆に苦労して得られた物には満足度が高いと感じることが出来ます。
これを食べ物に置き換えると、レトルトや冷食のような楽に食べられる食品を食べ続けると満足感が感じられなくなり、沢山食べることで満足感を得ようとするようになる。
結果太ります。
料理をして手間を掛けたものを食べていると、自己満足度が高く、大事に食べる習慣がつきます。
手に入りやすいものに慣れると、さらに欲しくなる状態が続き、更に深い欲を追い求めるエンドレス状態に陥ることを「報酬不全症候群」と呼びます。
手間が必要になる料理をするということは食べ過ぎ防止に繋がるようです。
没頭できる趣味はストレス解消になる
「お菓子作りをすることが趣味」という人の中には、無意識にそれが日頃のストレスを解消して身を守る手段となっているかもしれません。
また、疲れているはずなのにわざわざ手の込んだ料理を作ってしまったり、勢いに任せて数日分の大量の料理をまとめて作ってしまったような経験はありませんか?
それはもしかすると心の不安やストレスを発散させるための衝動からくるもので、自己防衛的な行動だったのかもしれません。
料理に限らずとも、他のことを忘れるくらい没頭できる趣味がある方は、日々のストレス解消になっていて心の休息の時間を作れている状態です。
ストレスを溜めやすいという自覚のある方は、何か夢中になれることを見つけることをおすすめします。
「楽しい」を趣味にする
料理が苦手な人は料理に良いイメージがなく、ストレス解消には繋がらないかもしれません。楽しく作業が出来ていることが前提となります。
苦手なことは上手に出来ないから面白くないと感じるものです。
知識が技術がついてくると興味が沸いてやる気が向上してくることもあります。
趣味が見つからないという方は、一から料理を覚えてみることも良いきっかけになるかもしれませんね。
参考
メンタルヘルスケア関連記事はこちら
ありがとうございました