日向坂の歩く図書館(そんな異名はない)宮田愛萌さん。本に対する愛と知識はメンバーの誰よりも深いです。
日向坂の中では数少ない文学担当として文芸雑誌の取材や小説の帯コメントなど、独自の道を開拓しています。そんな宮田さんは國學院大學文学部卒であり、司書資格も取得しています。
とにかく本が好きで、個人ブログや日向坂公式メッセージアプリでも気になる本や読んだ本をたくさん紹介しています。
今回は、そんな日向坂46・宮田愛萌さんが2020年頃のブログで紹介していた本をまとめました。
日向坂46・宮田愛萌は本オタク
読書家で本への愛が強いアイドル、日向坂46の宮田愛萌さん。
大学では古典文学を積極的に学び、ブログや冠番組では本や古典への愛を爆発させる一面もあります。宮田さんはアイドル仕事と大学生活を両立させ、國學院大學文学部を卒業して司書資格も取得しています。
司書とは?
司書は都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員
引用 文部科学省「司書について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/index.htm
簡単にいうと、司書資格をもつ人は図書館で働くことができます。利用者に資料を提供したり数多の本の中からおすすめを紹介できたりする図書館の案内人です。
宮田さんの本好き度合いは人一倍高く、自宅の部屋の壁一面が好きな本で埋まっているという噂や、日向坂の事務所の休憩室にもおすすめ本を揃えてメンバーに普及活動しているエピソードがあります。(メンバーのほとんどは興味ない様子)
日向坂の文学担当として仕事の幅を広げていて、例えば文芸雑誌でおすすめ本紹介の取材や小説の帯コメント依頼、短歌のイベントに出席するなど、他メンバーとは異なる道で活躍しています。
宮田さんは普段から多読家で、ブログやメッセージアプリ、インスタグラムにも読んだ本やおすすめ本の多くを紹介しています。
今回は、2020年6月から9月頃に宮田さんがブログで紹介していた本の一部をまとめて紹介していきます。
その他の本紹介記事はページ最下部にあります。
タイトル | 著者名 | 出版社 |
村上T 僕の愛したTシャツたち | 村上春樹 | マガジンハウス |
Cocoon | 夏原エヰジ | 講談社 |
手のひらの京 | 綿矢りさ | 新潮社 |
東京奇譚集 | 村上春樹 | 新潮社 |
遠い唇 | 北村薫 | KADOKAWA |
まことの華姫 | 畠中恵 | KADOKAWA |
泣くな道真 大宰府の詩 | 澤田瞳子 | 集英社 |
パラ・スター | 阿部暁子 | 集英社 |
明け方の若者たち | カツセマサヒコ | 幻冬舎 |
王とサーカス | 米澤穂信 | 東京創元社 |
真実の10メートル手前 | 米澤穂信 | 東京創元社 |
村上T 僕の愛したTシャツたち
【新しい本】Tシャツをめぐる18編のエピソードと村上さんお気に入りのTシャツ108枚を紹介。最近、お気に入りのTシャツを見つけて、着心地の良さを体感しました。Tシャツ奥深し。
— パン屋の本屋 (@panyanohonya) June 4, 2020
《村上春樹さん『村上T 僕の愛したTシャツたち』マガジンハウス》 pic.twitter.com/nMF2wWAgzI
2020年9月11日のブログで紹介。
宮田さん自身のTシャツへのこだわり(そんな深くはない)や日向坂グッズTシャツのエピソードも交えて紹介しています。
作家・村上春樹さんが集めたTシャツが本になったというエッセイ。所持している様々なTシャツをエピソードと共に紹介している1冊です。
これを読むと「私のTシャツの選び方はー」と、自身のTシャツへのこだわりを語りたくなるはず。
Cocoon(コクーン)
2020年2月25日、9月3日のブログにて紹介。
夏原エヰジさんの歴史ファンタジー。
「Cocoon3巻」では宮田さんが帯コメントも担当。
手のひらの京
「手のひらの京」綿矢りさ
— 堀江圭子📚🎸 (@sherry93588845) May 10, 2022
京都100%。
性格の違う三姉妹の生き方と、京都の綺麗な描写が見事。
故郷に居続けるか外に出るか。
とくに女性はタイムリミットがあるので生き方に悩む。
3人分の女性の生き方がシンプルに詰まってます。
京都に詳しいとより楽しめるかも。#読了#手のひらの京 pic.twitter.com/spxw0UcBSu
2020年7月11日のブログにて紹介。
新潮社夏の文庫フェア「新潮文庫の100冊2020」の中から紹介。
東京奇譚集
#読了
— そらまめ (@bejL1tR0OzL6GF0) May 4, 2022
村上春樹/東京奇譚集
短編5作品中、「ハナレイ・ベイ」が一番好きです。息子を亡くした母親の話だが、悲しい!辛い!とかではなく、終始静かで優しい風が吹いているような…こういう感じは村上ワールドだなぁ
ゆっくり時間をかけて息子の死を受け入れ、前に進む再生の物語 pic.twitter.com/RqgbKY5vlZ
2020年7月11日のブログにて紹介。
新潮社夏の文庫フェア「新潮文庫の100冊2020」に掲載されていた本。その中から愛萌さん欲しい本リストとして紹介しています。
「見慣れた世界の一瞬の盲点」という言葉に惹かれた模様。
親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却など、大切なものを奪われた人々が不思議な世界に迷い込む。
それぞれの運命が明かされていく短編集。
遠い唇
遠い唇/北村薫
— あんこ(あんぴぃ)@読書垢 (@annko_book) January 6, 2020
心をグッと掴まれました。個人的には「遠い唇」と「しりとり」が好きです。どちらも、もう手が届かない人から残された謎。時を超えて解けたとき、抱えていたものを降ろせる安堵感と、もう相手に返すことができない切なさがじんわりと広がります。
それでも謎は、解かれるためにある。 pic.twitter.com/tdzDCHADQE
2020年7月11日のブログにて紹介。
KADOKAWA文庫フェア「カドフェス2020」掲載。
「小さな謎を見つめれば、大切なことが見えてくる」というコピーがそそられる、ミステリー7編が収録の短編集です。
まことの華姫
『まことの華姫』畠中恵 読了
— もちころっけ (@mochikorokke) March 10, 2017
真実を語ると噂される人形お華と、真実を知りたい人々のお話、五編。
どのお話も誰かを想う気持ちであふれています。親を子を兄弟を妻を、それぞれ大切に思うからこそ華姫にすがるのでしょう。
お江戸という町の懐の深さを感じました。 pic.twitter.com/hI9oX7DQ8E
2020年7月11日のブログにて紹介。
KADOKAWA文庫フェア「カドフェス2020」掲載。
人形遣いの芸人・月草と姫様人形・お華が江戸で起こる事件を解決するミステリー小説。
真実を語る「まことの華姫」を求めて人が集まる。
泣くな道真 大宰府の詩
「泣くな道真~大宰府の詩~」澤田瞳子(集英社文庫)
— とっく~読書垢 (@xzlzspsz1) August 23, 2020
大宰府に流された後の菅原道真をユーモラスに描いた物語です。
左遷され意気消沈の道真が地元の人々の努力で元気を取り戻し、やがて彼らの危機を救う姿がカッコいいです🎵
どんな事も人の感じ方次第で良くも悪くもなると教えてくれる一冊です。 pic.twitter.com/RpMfz4fUJ6
2020年7月11日のブログにて紹介。
集英社の文庫フェア「ナツイチ2020」掲載作品。菅原道真が主人公ということもあり、古典オタク宮田さんも関心が強い小説。
菅原道真は大宰府へ左遷された。感情を乱す道真に周りは困り果てる。ある日、書類に不正があったことから府庁は窮地に立たされる。道真は朝廷を欺くために奇策を練る。ユーモアも交えた歴史小説。
パラ・スター
発表! 本の雑誌が選ぶ2020年度文庫ベストテンの第1位は『パラスター』阿部暁子(集英社文庫)に決定!https://t.co/tsvSuIg63Q pic.twitter.com/Mo0hyT6B5b
— 本の雑誌 (@Hon_no_Zasshi) December 8, 2020
2020年7月11日のブログにて紹介。
夏の文庫フェア「ナツイチ2020」特集で選出されていた本。
『パラ・スター』は<Side宝良>と<Side百花>の2冊が存在する2度楽しめる小説。
車いすテニスを舞台にした青春スポーツ小説。
車いすテニス、東京パラリンピックの候補として選出された宝良は、調子が伸びず悩んでいた。そこで親友・百花が働くメーカーの車いすを使用することを決める。
宝良は世界中の競合が集まるジャパンオープンに挑む。
明け方の若者たち
「明け方の若者たち」カツセマサヒコ
— R 読書垢 (@R56383682) December 19, 2020
面白くて一気に読んだ。結局は今この瞬間が美しいということに気づいた。社会や大人の現実を知った感じがして少し辛いけど社会人になる前に出会えてよかったと思える本。あと、カツセさんの比喩の仕方が好き。#読書好きな人と繋がりたい #読了 pic.twitter.com/4HHfHOoxuM
2020年6月29日のブログにて紹介。
ブックジャケットやフォントも格好よく、物語との相性も良いとのこと。
2021年には北村匠海さん主演で映画化もされています。
明大前で行われた退屈な飲み会で出会った彼女に一目惚れする。彼女との思い出が増えていく一方で、社会の荒波に揉まれて壁にぶつかる。
理想とは異なる20代の現実をリアルに描く青春小説。
王とサーカス
王とサーカスめちゃくちゃ面白かった。米澤穂信の小説好きやわ~。
— ぐんぐる (@gunngunnguluto) May 9, 2022
2020年6月13日のブログにて紹介。
2022年に『黒牢城』が直木賞受賞、本格ミステリ大賞、本屋大賞ノミネートを受賞して話題となった米澤穂信さんの小説。『氷菓』はアニメ化、『インシテミル』は映画化など、人気作も多い作家です。
宮田さんもブログやインスタグラムで何度も紹介しています。ファンと公言しています。
ジャーナリストの太刀洗が海外旅行特集の仕事のためにネパールを取材することになる。そこで王族殺害事件が勃発する。取材を事件に切り替えるも、目の前でさらに事件は起こっていく。
真実の10メートル手前
『真実の10メートル手前』米澤穂信
— トリイ ソラ (@ToreySora) May 6, 2022
ジャーナリスト、太刀洗万智が出会った6つの事件の記録。
真実が明らかになると、事件に関わった人達が抱える思いも見えてくる。
『王とサーカス』で提示された、情報を「なぜ伝えるのか」という問い。
彼女なりの答えが、この作品の中に見えた。 pic.twitter.com/SYJ5co5Lsg
2020年6月13日のブログにて紹介。
『王とサーカス』と共に同ブログで紹介。どちらにもジャーナリスト太刀洗が登場します。
続けて米澤穂信作品を読み漁ってしまうほど惹き込まれるようです。
週刊誌の編集を務める都留は高校生2人の心中事件を取材していたが、事件やジャーナリストの太刀洗の行動に違和感を覚える。
全6編の短編集。
アイドルが薦めるおすすめ本・小説
以上、日向坂の図書館、宮田愛萌さんが2020年夏ごろにブログで紹介していた本をまとめました。
宮田さんは本好きだからこそできる熱量のある本紹介ブログが魅力的です。仕事に繋げるための「ビジネス本好き」ではなく、元々好きだからこその知識や内容です。
有名著書からマニアックな古典や歴史小説まで様々なジャンルの本が紹介されているので、アイドルに興味がなくても気になる本が見つかるかもしれません。
興味が沸いた場合は是非、今回紹介した本を参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考
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ありがとうございました