日向坂46のメンバー内には司書がいます。
大学では『万葉集』の研究をしていた宮田愛萌(みやたまなも)さんはかなりの読書家でもあり、司書の資格も取得しています。そんな宮田さんは、将来司書としての活動も考えており、ブログやメッセージアプリではたくさんの紹介していたり、メンバーにおすすめ本を布教していたりもします。
今回は、そんな日向坂46・宮田愛萌さんが2021年頃のブログで紹介していた本をまとめてみました。
宮田愛萌おすすめの本・小説
日向坂46の読書家、宮田愛萌さん。
恐らく、数あるアイドルグループの中でも読書家、本好きのアイドルは存在しますが、宮田さんは頭一つ抜き出る読書量を積んでいると思います。自宅には約2000冊の本があると話していて、本を買い増すたびにお母さんに怒られるというエピソードもあります。
宮田さんは大学入学時期に坂道グループのアイドルオーディション応募して合格、アイドル活動と大学生活を両立していました。卒業時に國學院大學文学部へ通っていたことをブログで明かし、司書資格を取得したことも公言しています。
日向坂ファン(おひさま)の間でも文学オタクであることは有名です。
司書の仕事とは?
司書は都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員
引用 文部科学省「司書について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/index.htm
「司書」と聞いてどんな仕事ができる資格なのかあまりピンと来ない方もいると思います。簡単にいうと司書とは、図書館で働くことができる人です。利用者に本を紹介をしたり資料をまとめたりという業務ができる資格で、図書館のカウンターにいる人です。
日向坂の事務所にはどうやら「日向部屋」という休憩室が存在するようで、そこにはリラックスできる様々な物が置いてあるようですが、宮田さんがメンバーに読んでもらいたい本を厳選した本棚も存在しているという噂です。
他のメンバーが利用しているかは謎。
バラエティやラジオ、サッカーなど、それぞれのメンバーが得意分野を活かして幅広く活躍する日向坂ですが、宮田さんも文学系のジャンルで独自の道で活動を広げています。
例えば小説現代にておすすめ本を紹介するコーナー「まなもの#推し本」担当や短歌イベントなどにも出席しています。
そんな宮田さんは、公式ブログ内でも最近買った本や読んだ本、気になる本など、数多くの本を紹介しています。
この記事では、2021年7月から8月頃に宮田さんがブログで紹介していた本を紹介していきます。
タイトル | 著者名 | 出版社 |
アイアムマイヒーロー | 鯨井あめ | 講談社 |
晴れ、時々くらげを呼ぶ | 鯨井あめ | 講談社 |
彼岸花が咲く島 | 李琴峰 | 文藝春秋 |
真夏の死 | 三島由紀夫 | 新潮社 |
言霊の民俗誌 | 野本寛一 | 講談社 |
貝に続く場所にて | 石沢麻衣 | 講談社 |
テスカトリポカ | 佐藤究 | KADOKAWA |
星落ちて、なお | 澤田瞳子 | 文藝春秋 |
きことわ | 朝吹真理子 | 新潮社 |
苦役列車 | 西村賢太 | 新潮社 |
漂砂のうたう | 木内昇 | 集英社 |
月と蟹 | 道尾秀介 | 文藝春愁 |
光 | 道尾秀介 | 光文社 |
小坂菜緒1st写真集『君は誰?』 | 小坂菜緒 | 集英社 |
アイアムマイヒーロー
2021年8月19日のブログで紹介。
小説現代の取材で作家・鯨井あめさんと対談したことがきっかけとのこと。宮田さん曰く、内側から力が湧き出てきて優しい気持ちになれる物語。
鯨井あめさん「アイアムマイヒーロー!」 #読了
— ソラ (@Nebo_sk) December 5, 2021
ホームに落ちる女性、動けない自分。気がついたら過去に戻っていた。目の前で自分に声をかけるのは、子どもの頃の自分だった。
……じゃあ、俺は誰だ?
前作も今作も好き。鯨井さんの起こす奇跡がとても好き。読みやすくて面白い。
次作も楽しみです☺️🐳 pic.twitter.com/7CQzRRTOZT
晴れ時々、くらげを呼ぶ
2021年7月20日のブログにて紹介。
雑誌取材で鯨井あめさんと対談をした出来事とともにブログ内で紹介されています。
大学生の時に第14回小説現代長編新人賞を受賞した鯨井あめデビュー作。
『晴れ,時々くらげを呼ぶ』鯨井あめ 講談社
— 📚本📚 (@HONLOVE13) January 21, 2021
作者は現役大学生.なんと「クラゲ」を降らすことの試行錯誤が,高校の図書室を舞台に瑞々しく描かれる.主人公達が明治の文豪から現代人気作家の小説名を沢山語るのも興味深い.
ラストは理屈なしで感動してしまった.
購入は #タバネルブックス pic.twitter.com/GvIM7nzeLp
彼岸花が咲く島
2021年7月15日のブログにて紹介。
2021年上半期芥川賞受賞作。作家の李琴峰(り・ことみ)さんは日本在住の中国人で日中翻訳者としても活動しています。
李琴峰さん『彼岸花が咲く島』
— 八角 (@hakkaku_acc) November 30, 2021
面白かった!読む前は身構えていたけれど(胆力が必要そうという意味で)1ページ目から言葉のきれいさに魅せられました。
日本・中国・台湾・沖縄の歴史を知っている人は、この島がどのような文脈を背負った場所なのか、読みながら予想できるかもしれない →つづく #読了 pic.twitter.com/zbk4aJ4kjQ
真夏の死
2021年7月16日のブログにて紹介。三島由紀夫さん自選の短編集。仄暗い雰囲気が独特でテンションが上がるようです。「サーカス」がお気に入りとのこと。
事件に直面して、直面しながら、理解することは困難である。理解は概ね後から来て、そのときの感動を解析し、さらに演繹して、自分にむかつて説明しようとする。
— 憂國JP (@yuukoku_jp) April 16, 2022
三島由紀夫「真夏の死」より『真夏の死―自選短編集』所収https://t.co/wT1mvdTdIi
言霊の民俗誌
2021年7月16日のブログにて紹介。
寝る前に読むと面白くてテンションが上がるとのことですが、読んで受け取る感覚は人それぞれのよう。小説ではないです。
#今日買った本
— 鳥居 (@shinmeitorii1) July 18, 2021
野本寛一「言霊の民俗誌」(講談社学術文庫)
まだパラパラ見ただけだけど、すごく興味深い伝承や民俗が紹介されていて、付箋だらけになる予感。
同じ著者の「神と自然の景観論」もそうだった。 pic.twitter.com/fly67yAoCl
貝に続く場所にて
2021年7月15日のブログにて紹介。
2021年上半期芥川賞受賞。第64回群像新人文学賞も同時受賞。
貝に続く場所にて 石沢麻依 #再読/何層にも重なる記憶や内面、人を隔てる距離と時間を震災の記憶を背景に言葉で埋めてゆく。独り語りのような、独自の祈りがここにある。 pic.twitter.com/oKxurhwT4E
— kanata_koko_ (@kiru__key_) March 12, 2022
テスカトリポカ
2021年7月15日のブログにて紹介。
鬼才と呼ばれる佐藤究(さとうきわむ)が書いた、2021年上半期直木賞受賞作。
テスカトリポカが何故最高神なのか何故、煙を吐く鏡と言われるのかがわかった時が最高の衝撃だった。
— ないん (@nine_eternity) April 20, 2022
偶然泊まった館で連続殺人事件に巻き込まれるよりもずっと現実的なのではないか、知らず知らずのうちに巻き込まれる可能性があるのではないかと感じた、リアリティーのある暴力の世界が怖い#読了 pic.twitter.com/y3gLRGa826
星落ちて、なお
2021年7月15日のブログにて紹介。2021年上半期直木賞受賞作。
澤田瞳子さんの作品では『腐れ梅』もおすすめとのこと。
#私が2021に読んだ中で激推しの本
— ぷりん川ぷり之介 (@purin2pudding) December 17, 2021
澤田瞳子『星落ちて、なお』
この物語を読んでいるとき、清兵衛という登場人物が発した言葉に感動し、胸がいっぱいになるという経験をしました。
私が2021に読んだ中で激推しの本であり、40年間生きてきた中で激推しの本でもあります。 pic.twitter.com/bUkUM7WFkA
きことわ
2021年7月15日のブログにて紹介。朝吹真理子さんの2010年下半期芥川賞受賞作。
2021年に芥川賞直木賞とも2作品同時受賞ということで、同じく2作品ずつ受賞した2010年下半期の4作品をブログで紹介していました。
#読了
— かまぼこ@読書垢 (@IbqQm) February 9, 2022
朝吹真理子「きことわ」
2人の少女が別荘で過ごした日から、25年後に再開します。
思い出や夢と現実がからみあい、時間の境目がぼやける。静かな作品。
すごくよかった。小説でしか表せない面白さ。 pic.twitter.com/h6GmFbgqoZ
苦役列車
2021年7月15日のブログにて紹介。2010年下半期芥川賞受賞作。
一杯のコップ酒が心を癒す。その日暮らしの生活で生計を立てる19歳の苦役の青春。青年の孤独や窮乏を描く。
2022年に54歳で亡くなった西村賢太さんの平成の私小説。
今年54歳で死んだ芥川賞作家の苦役列車読んでる。
— マジまじ (@4UxUIAj6vpgsl4f) April 21, 2022
所々ウッとくる汚い描写あるけど、おそらく社会の最底辺の日常が描かれてて引き込まれる。
半分自伝小説らしいんだけど、こんだけ壊滅的な人格と生活でどうやって文才だけ上達したんだろな。 pic.twitter.com/VZ23Ypawtp
漂砂のうたう
2021年7月15日のブログにて紹介。2010年下半期直木賞受賞作。
『#漂砂のうたう』#木内昇
— 書籍編集者 丑久保和哉 (@kazuya_united) November 27, 2021
明治維新後の遊郭で客引きする元武士が主人公、彼の目を通して物語が進みます。今の日本と通じている点が多く、時代背景も興味深い。ラストの展開はさすが直木賞、お見事の一言です。#読書 #読書好きな人と繋がりたい #読書記録 #読書好きさんと繋がりたい #読書の秋2021 pic.twitter.com/1e6S1rjBDH
月と蟹
2021年7月15日のブログにて紹介。2010年下半期直木賞受賞作。
#読了
— あすなろ (@readingmaururer) April 25, 2020
『月と蟹』道尾秀介
無邪気なうちはまだ良い。
子供から大人になりかけの、そう、小学校高学年の自分を振り返ってみても、まさにこの小説に出てくる子供たちのように何もかもが鬱屈して上手くいかないのだ。
悪意がなくても大人たちはそれぞれの事情で子供たちを傷つけてゆく。
何とも切ない。 pic.twitter.com/sD6R21fIW9
光
2021年7月15日のブログにて。
日向坂文庫フェアでも取り上げられた道尾秀介作品として紹介。
小坂菜緒1st写真集『君は誰?』
2021年7月2日のブログにて紹介。
仲良しメンバーの小坂さんの写真集を宣伝。アイドルかつアイドルオタクでもある宮田さんの熱量はなかなか。
ちなみに小坂菜緒写真集は16万部の売上。
\#日向坂46 のメンバーが『君は誰?』を見てみた動画🎞️/
— 日向坂46 小坂菜緒1st写真集『君は誰?』【公式】 (@kosakanatops) June 27, 2021
#金村美玖 さん #上村ひなの さん #宮田愛萌 さん 編 part①
「楽しみにしてました!」
このメンバーでpart③まで続きます💗#小坂菜緒1st写真集君は誰? #小坂菜緒 https://t.co/CgEI6mUWw0 pic.twitter.com/lI087PRp75
本紹介が多いアイドルブログ
以上、日向坂46・宮田愛萌さんが2021年7月から8月ごろにかけてブログで紹介されていた本を紹介しました。
ファンの間では古典オタクとして有名ですが、読んでいる本は幅広く、ブログでは時代小説から青春小説、ミステリーと様々な小説が登場しています。
宮田さんの本好きが伝わってくるブログ内での本の登場率。
おすすめ本やあらすじを見て、もし興味が沸いた作品があれば参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考
関連記事はこちら
日向坂46関連記事はこちら
日向坂ドキュメンタリー映画 第2弾
『希望と絶望』
2022年12月21日 発売
ありがとうございました