日向坂イチ読書家で知られる宮田愛萌さん。スポーツが得意集団の日向坂の中の数少ない文化系として独自の道を走っています。そんな宮田さんは國學院大學文学部卒のガチ文学オタクで司書資格も取得しています。
ブログやメッセージアプリでは読んだ本をたくさん紹介していたり、『小説現代』などの文芸雑誌にておすすめ本を紹介していたりもします。
今回は、そんな日向坂46・宮田愛萌がブログで紹介していた本をまとめてみました。
日向坂の文学担当・宮田愛萌
日向坂46の本好きアイドル、宮田愛萌さん。
主に古典文学に強い読書家の宮田さんはアイドル仕事と大学生活を両立させ、國學院大學文学部を卒業して司書資格も取得しています。
司書ってなに?
司書は都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員
引用 文部科学省「司書について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/index.htm
簡単にいうと、司書資格をもつ人は図書館で働くことができて、利用者にあらゆる本の案内ができる資格で、図書館のカウンターにいる人です。
自宅には2000冊以上の本を所持していているというエピソードがあり、日向坂の事務所にはおすすめ本を揃えた本棚を設置するほど。暇さえあれば本を手にする読書好きで、1~2時間で1冊読み終えてしまう速読スキルも持ち合わせています。
日向坂の知名度も上がってきて、日向坂の文学担当として仕事に繋げています。例えば文芸雑誌の取材や短歌のイベントに出席するなど、独自の路線で活躍しています。
そんな宮田さんは、本の良さを沢山の人に知ってほしいという内容のことを語っており、ブログにも読んだ本の多くを紹介しています。
ここでは、2021年8月から11月頃に宮田さんがブログで紹介していた本の一部をまとめて紹介していきます。
タイトル | 著者名 | 出版社 |
虫めづる姫君 堤中納言物語 | 作者未詳 蜂飼耳 訳 |
光文社 |
女の子の謎を解く | 三宅香帆 | 笠間書院 |
胃が合うふたり | 新井見枝香 千早茜 |
新潮社 |
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 | 松岡圭祐 |
KADOKAWA |
ミッキーマウスの憂鬱 | 松岡圭祐 | 新潮社 |
探偵の探偵 | 松岡圭祐 | 講談社 |
高校事変 | 松岡圭祐 |
KADOKAWA |
白い薔薇の淵まで | 中山可穂 | 河出書房新社 |
ブラザーズ・ブラジャー | 佐原ひかり | 河出書房新社 |
虫めづる姫君 堤中納言物語
2021年11月20日のブログなどで紹介。光文社古典新訳文庫の創刊15周年記念フェアに宮田さんが推薦帯コメントを担当。
平安時代、主人公の姫は虫が大好きな変わり者でした。昔でいう女性らしさがなく、いつまでも子供っぽくて周りから心配されていました。そんな姫の前に右馬の佐という男が表れてきて…というあらすじです。
こちらは本屋を5つまわって見つけた愛萌さんの帯の本です。積読が増えた pic.twitter.com/dh5hS1iSW2
— もりりん🐙 (@ohdknb103000) November 26, 2021
女の子の謎を解く
2021年11月20日のブログにて紹介。書評家、ライターである三宅香帆さんの著書。お互いのことをファンであると公言している仲。
マンガのヒロインやアイドルに注目して女の子の不思議を解説。ヒロインに求められているキャラクターは何なのか、時代によってヒロインのキャラクターは変化しているのか、三宅さん独自の理論を展開。
三宅香帆さんの「女の子の謎を解く」読了
— すけむねゆみ(マンガ編集者) (@nemumiyu) December 11, 2021
ヒロイン像の変遷、ヒーローの変遷、ケアをするキャラ、労働をするキャラ、姉妹とは?シスターフットとは?母娘とは?など、少女漫画編集者はぜーーんぶ頭にいれて感覚に響かせながら漫画つくるべきという論ばかりでした、必読📕 pic.twitter.com/nGLj2UYBVJ
胃が合うふたり
2021年11月5日のブログにて紹介。宮田さんがファンを公言する千早茜さんと新井見枝香さん2人のエッセイ。
悩みごとはとりあえず、食べてから話そう。食の好みが合うふたりが様々な料理を食べながら人生を語る。食べる楽しさも伝わってくる1冊。
『胃が合うふたり』
— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) October 30, 2021
(千早茜・新井見枝香)
同じものを食べ、同じ空間を分け合っていても、書かれたものはこんなに違う。それがたまらなく面白い。
世界はあなたが見たままではないのだ。でも、あなたが見た世界はあなただけのものであっていいのだ。
何はともあれ、読むとめっちゃお腹がすきます。 pic.twitter.com/W4eSpRkhl8
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論
2021年10月27日のブログにて紹介。
ミステリ系作家として有名な松岡圭祐さんの、文学が物語に関連するミステリー小説。
ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論を読んでると時間を忘れてしまう。
— のぐとす (@kuppuru1223) March 30, 2022
高校事変新刊の間に読もうと考えてたけどもハマった。
物語の中で文豪達の謎や違った見解を知れたりと飽きない。
同ブログ内では松岡圭祐の他作品も紹介しています。
ディズニーランドで働くスタッフ目線で物語に入り込めるミステリー
『ミッキーマウスの憂鬱』。
宮田さん曰く、『探偵の探偵』と『高校事変』は強い女性が好きな方おすすめにしたい2作品だそうです。どれもシリーズ化している作品です。
白い薔薇の淵まで
2021年9月18日のブログにて紹介。乗り物酔いする宮田さんは、新幹線の中で酔いも忘れてこの本に夢中になったとのこと。宮田さんイチオシ。
「一行も読み飛ばせない、完璧な恋愛小説」という帯文句がついた中山可穂さんの恋愛小説。OLと新人女性作家、女性同士の重めな恋愛関係が描かれる。
山本周五郎賞受賞作。
白い薔薇の淵まで/中山可穂
— しの (@pomuchi_0224) April 7, 2022
咽せかえるほどに甘く、美しい香りの漂う作品。いつまでも余韻に浸っていたくなりました。一人でこっそりと宝箱に隠し持っていたくなるくらい、それくらいに綺麗な一冊です。#読了 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/NoLWZT7GxA
ブラザーズ・ブラジャー
2021年8月25日のブログにて紹介。
好きなことを取るか、自分にできることを取るか。人生で1度はぶつかるであろう頭を抱える選択肢ですが、好きなことへの素直さや多様性を深く考えるきっかけになる作品。
義弟がブラジャーを着けようとしているところを目撃した高校生の姉。「お洒落でやった」と言い張る弟に、姉はどう捉えて、どう向き合っていくのか。
氷室冴子文学賞大賞受賞作。
#ブラザーズブラジャー #佐原ひかり
— ぽんず@読書 (@ponzu_book_22) January 10, 2022
ある日、弟がブラジャーを好きなことを知り戸惑う主人公・ちぐさ。多様性をめぐる様々な言説がある中で、どう弟と接するのが正解なの?
他人を傷つけないように慎重になってしまう優しい人に、ぜひ読んでほしい…!
読んで本当によかった。爽やかな名作。#読了 pic.twitter.com/Ef2qwzOswG
アイドルを活かした本の広め方
以上、日向坂の司書、宮田愛萌さんが2021年秋ごろにブログで紹介していた本をまとめました。
宮田さんは本好きだからこそできる熱量のある本紹介ブログが特徴的です。子供の頃から本や図書館に携わる仕事がしたいという夢を「今の自分」ができる形で行っています。アイドルの影響力を有効に活かした形だと思います。
推しの人は紹介された本を知るきっかけになり、本好きの人はグループの存在や宮田さんを知ることにも繋がっていくのでしょう。
興味が沸いた場合は是非、今回紹介した本を参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考
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ありがとうございました