「質問するの、苦手だなあ」と感じることはありませんか?
質問を上手にできる力は、会話の上手さにも繋がります。
質問力は、人とコミュニケーションをとる様々な場面で必要とされる能力です。
例えば、初対面や関係性が浅い相手との何気ない会話、仕事の取材や打ち合わせなどで相手を引き出す必要がある場面、自分が理解できていないことをより具体的に掘り下げるための質問、面接で自分をアピールするための質問など。
質問が上手だと相手も話しやすく、話も進みやすくなります。そして相手にも「話が上手いな」と思われるようになります。
それでは質問が上手くなるためには、必要なことが求められるのでしょうか。
かつて人見知り芸人と言われてきたオードリー若林さんは、今や数多くの番組でメインMCを務め、『あちこちオードリー』ではゲストの内面を引き出す質問力が評価されています。
そこで今回は、質問が苦手な人の特徴、そして質問力が向上するために大切なことなどを紹介していきます。
1.質問が苦手な理由
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
「会話が苦手だなあ」と自分で感じることはありますか?
話が苦手と感じている人は意外に多いのではないでしょうか。
そして話が苦手と感じている方に共通して多いのが「質問が苦手」ということです。
質問ができないと、一方的な会話になりがちです。会話が止まってしまって会話が広がらない状態となります。会話のキャッチボールが成立しないぎこちないやりとりが続き、お互い不安に感じてしまいます。
質問ができない理由として「何を質問すれば良いか分からない」「相手の情報が少なすぎる」「変な質問をしたと思われないか不安」などが考えられます。
しかし、中でも大きな理由は「興味がない」ということです。
そもそも相手に対する興味がないと質問は出てきません。
質問が上手くできるようになるための対策を考えても、対象に興味がなければ意味がありません。質問は興味から湧き上がってくるものです。
2.質問力を鍛えるには興味がないとだめなのか
質問力を高めるためになぜ興味が大切なのか、その理由を説明していきます。
例えば自分の好きなこと、好きな物や趣味について思い浮かべてみてください。
話が苦手でも、自分の好きなものに関しては詳しく語れる自信がある方も多いのではないでしょうか。関心があることには、自ら詳しく知りたいという意欲が自然と沸いていきます。
例えば私は本が好きです。
好きな作家さんについて、様々な興味が沸いてきます。
その作家はどんな経歴で、どんな作品を書いてきたか、どんな賞を受賞しているか、映画化されている作品があるか、誰と交友関係があるか、何が好きなのか、他にどんな活動をしているのか、どうやって作品が生まれるのか、いつアイデアを思いつくのか。
知りたい情報が次々と浮かんできます。
好きなことが同じ共通点を持つ方と会話が続きやすい理由も興味があるからです。
本好きの方に対しての質問も、
どんなジャンルが好きなのか、どの作家が好きなのか、どの小説が好きなのか、どのくらいのペースで読むのか、好まないジャンルはあるか、好きな本屋はあるか、図書館は行くか、好きな原作は映画も観るかなど、
聞きたいことは思い浮かびやすいです。
これは自分の知識や経験、感覚を基にしていることで、幅広い質問に繋がっていくからです。
興味がない話題に関しては、知りたい欲が沸いてこないのが普通です。知識や体感も少ないので、質問が全然浮かんでこない状態に悩むことになります。
豆腐さんはアニメが好きなんですか?
はい!〇〇の作品は最高ですね!特にこの・・・が、・・・で・・・であって、・・・それがもう・・・・。
へぇ・・・。(分からない。次、何聞こう)
3.「あちこちオードリー」若林さんの質問力と興味
【 今後の #あちこちオードリー 】
— 佐久間宣行 (@nobrock) December 23, 2021
12/30(木) 22時 90分拡大SP
爆笑問題
パンサー向井
1/5 キングコング
1/12 阿佐ヶ谷姉妹&野呂佳代
1/19 アンミカ&フワちゃん pic.twitter.com/t8bx9nJeZq
テレビ東京で毎週水曜23時06分から放送中の『あちこちオードリー』という番組があります。オードリーが毎週1組か2組のゲストを招くトーク番組です。
あまりテレビ番組では語ることのないような仕事論やファンでも知らない内面の話が聞けるので、オードリーファンから人気高い番組です。
ゲストが普段見せない一面を見せてくれたり、深い話が聞けて面白いと注目されていますが、その理由の1つが若林さんの質問力にあります。
若林さんは他人への興味や関心がとても強いタイプなので、その高い熱量で次々とゲストに質問を投げかけます。
特に若林さんは芸人ということもあり、先輩芸人がゲストの場合に質問が加速しているように感じます。それはやはり若林さんが苦労してきた経験や芸人として仕事をしてきたからこその感覚で、強い興味が次々と湧き出る質問に繋がっています。
若林さんの興味からくる熱量が伝わることで、テレビの前では少し話しにくいような内容もゲストが話してくれるという、他番組ではあまりない面白さの秘密なのだと思います。
4.「相槌」「リアクション」「視線」が会話を盛り上げる
会話を続けるためには質問力が大切なポイントの1つです。
しかし、ただ質問すれば良いというほど単純でもありません。
淡々と質問しているだけでは尋問みたいで堅い空気になってしまいます。
「質問力」以外に大切なこと、それは「相槌」「リアクション」「視線」です。
人は、話した内容に対して相槌やリアクションが合っていないと違和感を感じてしまいます。
1.相槌
話したことに対しての相槌がおかしいと、相手は「こいつ真剣に聞いてないな」と敏感に感じ取られてしまいます。
あなたはこの件についてどう思いますか?
はい、そうですね。
?
相槌だけではなく、相手が話した内容の要点をまとめて「こういうことですね」と返すことができると、真面目に聞いていることが相手にもより伝わりやすくなります。
2.リアクション
好きなことや興味のあることに関しては自然とリアクションが大きくなります。
会話に対するリアクションが大きいと、話している側は気分が良くなります。興味深く聞いてくれていると感じて話が乗ってきます。
先ほどの『あちこちオードリー』の話に戻りますが、若林さんは質問する時の熱量や答えに対してのリアクションが大きいのでゲストも夢中になり、話が盛り上がるということに繋がっています。
3.視線
視線の動きは相手から分かりやすいので、気を付ける必要があります。
目を合わせなかったり視線が横に逸れていたりすると、「話を聞いていないのかな」「違うこと考えているのかな」と誤解される可能性があります。
常に目を合わせ続ける必要はありませんが、たまに視線を合わせることできちんと聞いていることのアピールになります。
会話をする上で大切にしたいポイントは「興味からくる質問力」に加え、「相槌」「リアクション」「視線」です。
まとめ
以上、会話や質問が苦手な人が大切にしたいポイント、「あちこちオードリー」で見える若林さんの質問力について紹介しました。
質問力は「良い質問をしなきゃ」と考えていても上達しません。相手に対する興味や関心の大きさが質問力に繋がります。
会話のキャッチボールをより良く行うためには「相槌」「リアクション」「視線」などの技も大切になっていきます。
トーク番組を観たり、話が上手だなと思う人を観察してみると、質問力を鍛えるための参考になります。
役立ちそうな内容があれば是非、参考にしてみて下さい。
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ありがとうございました