皆さんは自分の弱みだと思う所をどう受け止めていますか?
自分で「弱み」だと感じる特徴は、自信がなく他人に見られたくないのでなるべく隠そうとする方が多いのではないかと思います。
逆に強みである部分は自信があり、他人に認めてもらいやすいので見せたくなるものだと思います。
でも、短所も長所もその人にとって個性の1つです。
弱みを隠すということは、自分の個性を消すということになります。弱みを隠すほど、個性や自分らしさが1つずつなくなっていきます。
自分の弱みを隠し過ぎると正しいと思うことへ無理に合わせることが多くなり、自分らしさを見失ってしまうことがあります。
弱みは他人にマイナスな印象を与えてしまいそうなので隠したくなりますが、それは自分が勝手に思い込んでいるだけのことかもしれません。
自分の弱みを他人からバレないように隠したままだと短所のままですが、敢えて自分から周囲に弱みを発信していくと武器に変わることがあります。
今回は、弱みを隠したくなる心理の特徴や、弱みは見せた方が良い理由、弱みを強みとして活かすための考え方などについて紹介していきます。
1.弱みを隠したい
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
自分の個性について考えてみたときに、弱みや強みなどの特徴がいろいろと思い浮かぶと思います。
人に自分のことを知ってもらいたいと思う時、見せたいのは強みの方です。弱みを自分から見せようとする人は珍しいと思います。
なぜかというと弱みを知られるということは普通、自己評価を下げることでマイナスな印象を与えてしまうと考えるからです。
弱みは他人より劣っている、自信がないと自覚している特徴なので、知られることを怖いと感じたり恥ずかしいと感じます。
▼弱みを知られる恐怖
◆バカにされそう
◆嫌われそう
◆引かれそう
◆変な奴だと思われそう
◆自分が傷つきそう
◆自己評価が下がりそう
自分で苦手や嫌いと感じている特徴は誰だって見せたくなくてイメージを下げると思うのが普通です。しかし、その弱みをさらけ出すことで逆に好印象を与えることがあります。
2.弱みが武器になる理由
弱みに感じている自分の個性は他人と比べると能力的に劣っていると感じ、良い評価を与える特徴ではないかもしれません。
しかし、「弱みを見せる」という行動が弱点から強みへと変えることができます。
弱みを見せることがなぜ強みなのか、その理由は人間関係や心理的な心の距離間にあります。
人は優位に立ちたい生き物なので、「私はお前より優れている」「私の方が凄い」などというマウントの取り合いが、仕事、家族、恋人、友達、関わる人々の間で日常的に行われています。
そのような攻撃的な感情やマウントの取り合いは直接的に伝えたり見せたりすることは少なく、心の中で無意識に緊張感や警戒心、敵対心や恐怖心として抱いていることが多いです。
弱みを見せるいうことは、「私はあなたを敵視していません」「私はあなたより下の人間です」という意味合いを伝えるようなことになります。
心の隙を見せて相手の人に優越感を与えることで、緊張や警戒心を解くことが出来ます。
▼弱みを見せることによるメリット
◆相手の恐怖心や警戒心が解ける
◆印象の偏見や勘違いがなくなる
◆イジられやすくなる
◆接しやすいと思われるようになる
3.弱みは隠すから印象が悪くなる
弱みは恥ずかしい特徴なので、隠したくなるのが普通です。
しかし、弱みを敢えて見せていくと好印象に思われ、弱みを隠して長所や強みばかりをアピールしようとすると人に嫌われてしまいます。
これは世の中でも沢山起こっていることで、弱みを隠したことによる失敗例はいくつもあります。
◆長所だけを紹介している商品は怪しまれてなかなか売れない。
◆好かれたくて誰にでも良い顔している人は、裏の顔があるのではないかと疑われて嫌われる。
◆ミスを隠ぺいした企業は、正直にミスを公表した企業よりも派手に叩かれる。
良い所だけを見せようとすると、それが本当だとしても疑われてしまうことがあり、良い印象を与えることができません。
悪いと思っている特徴を自分から伝えることが信頼に繋がる場合もあります。
▼弱みを隠す人が与える印象
◆裏の顔がありそう
◆ずる賢そう
◆八方美人
◆プライドが高そう
◆指摘するとキレそう
弱みを隠したいというのは普通の感覚であり、誰でも良い所ばかりを見せようとします。しかし、良い面だけをみせようとすると怪しく感じられてしまったり、自信家、生意気などの印象を与えてしまうこともあります。
4.弱みを見せる勇気を出すには
弱みを見せる行為は自分のマイナス面を出すことなのでなかなか勇気がいります。
なぜなら嫌われたり、批判されたり、バカにされたり、恥をかいたりという思いをすることになるからです。
批判されるかもしれない恐怖を乗り越えると信頼関係が深まったりすることに繋がっていきます。
では、勇気を出して弱みを見せるにはどのような意識を持つと良いのでしょうか。
2.自分を認める
3.他人の欠点を受け入れる
4-1.自分を好きになる
自分の弱みを見せられないという心理は、自分の特徴で好きではないところがあるということでもあります。
「もっとこうなりたい」「ここがダメ」と自分が一番思ってしまっているため、他人に隠そうとしてしまいます。
4-2.自分を認める
弱みを見せられるようになった時、それは自分の弱みを認める受け入れる覚悟が出来た時です。
自分の弱点を知り、嫌われたり批判されたりする可能性も受け入れた上で自分を魅せることが出来たときは、自分の個性を認められている状態です。
4-3.他人の欠点を受け入れる
他人の欠点ばかり目についてしまう人がいますが、これは自分の弱さを他人に投影しているからとも考えられます。
自分の弱みを客観的に見てしまっているため、自分と似た存在を批判してしまいます。
そんな他人の良くない所を否定的な目で見ないで肯定的な見方を出来るようになると、自然と自分のことも認めることができて「弱み」という自覚が薄れていきます。
5.弱みを見せてよい相手
弱みを見せることで相手の警戒心や緊張感が解けるという紹介をしました。
しかし、マイナスの印象を与えかねない弱みを見せる行為は本当に良い事なのでしょうか。
弱みを見せれば当然、自分が想像しているような批判は受けることになるでしょう。
自分から弱みを伝えることはネガティブな印象を与えることでもあるので自信がなさそうと捉えられることもあります。
さらに、先に弱みを見せることが卑怯と捉えられる場合もあります。
弱みを伝えることは「私は自信がありません」「ダメな部分もあるけど、自分を認めてね」「失敗しても許してね」という意味合いが生まれます。
弱みの自白は批判をされないようにするための予防線であり、「保険を掛けた」や「逃げ道を用意した」という解釈の仕方をする人もいると思います。
弱みを見せて良いかどうかは場面や人間環境で判断する必要があります。
例えば同じ環境で働く仲間や同僚には弱みを見せて良い場面です。
お互いのことを知れば仲間意識が深まり、弱みを見せ合うことで苦手をカバーし合うことができて協調性も高まるという組織的なメリットがあります。
一方で顧客関係、取引関係にあたる仕事の人間関係では正直に弱みを出し過ぎない方が良い場面もあります。
「弊社はみんな真面目に取り組んでいますが、決断力に欠ける所があるので依頼に遅れることがあるかもしれません」
「時間を掛けて苦労して完成した新商品ですが実績がないので自信はありません」
顧客や取引先などのお客さんの立場に当たる人に対して弱気な気持ちを正直に伝えすぎると「あれ、この人で大丈夫かな」と不安にさせることになるので、伝える相手は選んだ方が良いです。
弱みを見せることはメリットもデメリットもあります。ただ、弱さを見せたことで自分がどういう人かをより詳しく知ってもらえるきっかけになり、過ごしやすいフィールド作りができます。
自分の弱みを武器に変えるためには、ある程度の批判を受け止める覚悟も必要です。
まとめ.自分の弱さを受け入れる強み
以上、自分の弱みを隠したい心理、弱みを見せることのメリットを紹介しました。
一見、弱みを見せることは自分にとって良くないことだと思われがちですが、弱みを見せることで相手との関係性が縮まったり信頼感が生まれることもあります。
家族や友人、職場の同僚や部下などの比較的近い関係性の人からも自分の弱さを隠そうとしてしまうのは虚勢を張っている状態であり、プライドや自分像の理想が高く、傷つくことを恐れているのかもしれません。
弱みを他人に見せることが出来たとき、自分の弱さを認める覚悟が出来たということです。
すると今まで隠していた弱みが「弱みを見せる勇気」と「批判を受け入れる覚悟」のある強みに変わります。自分の弱さを受け入れたことで視野の広い闘い方を考えられるようになります。
自分の弱さを一番許せていないのは自分なのかもしれません。
興味が沸いた方は是非、参考にしてみて下さい。
参考
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ありがとうございました