今まで長所だと思っていた自分の性格や個性が突然、「実は短所なのではないか」と不安になってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
例えば、冷静な自分の性格に悩んでしまったことはありませんか?
一見、冷静な性格の人は落ち着いていて物事が慎重に考えられるなど、長所が多いようにも感じられますが、その特徴が故に短所となってしまうこともあります。
冷静な人は、感情をあまり表に出さないために人に熱意が伝わりにくかったり、やる気がないと見られたり、場の空気を冷ましてしまうこともあります。
冷静な性格でいることは良いのか悪いのかどちらなのでしょうか。
今回は、性格にコンプレックスを抱えている方に向けた、冷静な性格としての生き方や考え方、短所の改善方法や対策について紹介していきます。
- 1.冷静な人は冷めてる?
- 2.「冷静型」と「情熱型」性格の特徴
- 3.冷静な性格の長所
- 4.冷静な性格の短所・デメリット
- 5.自分の性格が嫌いなのはトラウマが原因?
- 6.「熱意が伝わらない」の改善法や対策
- まとめ コンプレックスと向き合う生き方
1.冷静な人は冷めてる?
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
他人から「やる気がない」「熱意がない」などと指摘されたことはありますか?
そのような指摘をされたことがある方は普段、冷静だったり落ち着いた性格をしている方なのかもしれません。
性格上、感情を表に出すことがあまりないために、やる気や熱意はあっても他人からは「冷めてる」という見方をされてしまうことがあります。
しかし、「冷静」と「冷めてる人」は似ているようで違います。冷静な人は心の中に熱意があっても落ち着いて物事を考えられるような人ですが、冷めてる人はその通り気持ちが冷めている人なので、基本的に物事への興味や関心が薄い人です。
自分の性格を短所だと思って悩んでいたり、「熱意がない」などと指摘されたことを気にしてしまっている方は、心の中で「自分はそんなことない」と拒絶しています。
気にするということは、自分は冷めてる人ではなく冷静な性格の持ち主だからです。
冷静な性格の人と対照的なのは情熱的な性格を持つ人ですが、もしかすると無意識的に情熱的な性格を羨ましく感じている可能性もあります。
それぞれの性格の特徴にはどのような違いがあるのでしょうか。
2.「冷静型」と「情熱型」性格の特徴
「冷静」と「情熱」は対照的な性格ですが、簡単に説明すると「冷静型」は感情を抑えて理論的に行動するタイプ、「情熱型」は感情や気持ちを優先的に行動するタイプです。
具体的にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。
冷静な人の特徴
◆行動に時間を掛ける
◆調子の波の変動が少ない
◆大人しい・無口
◆感情表現が少ない
◆決断が慎重
◆否定的
◆客観的な視野がある
◆他人に流されにくい
◆用意周到
◆計画性がある
情熱的な人の特徴
◆感情が出やすい
◆素直
◆勢いがある
◆気分のムラが激しい
◆行動力がある
◆いつも全力投球
◆ポジティブ
◆先のことよりも今を考える
◆熱しやすく冷めやすい
3.冷静な性格の長所
冷静な性格は、落ち着いていて慎重に物事の判断ができる、思い付きよりも論理的、感情をあまり出さずに客観的視野でみることが得意です。
メリットにはどのような特徴が挙げられるでしょうか。
▼冷静な性格のメリット
◆考えや判断が慎重
◆分析能力が高い
◆動揺することが少ない
◆焦りを顔に出さない
◆集中力が高い
◆地道な作業が得意
◆客観的な視野が広い
冷静な性格は、物事を慎重に考える特徴があるため判断力や分析力が優れている傾向があります。
感情や思い付きではなく、どの選択がベストなのか時間を掛けて考えるため大きな失敗のリスクが少なく、正確な判断力を持っている方が多いです。
また、感情的な発言や表情があまり出ないので堂々として見えたりしっかりした印象を与えることもあります。
4.冷静な性格の短所・デメリット
冷静やクールと言われる性格は相手に落ち着いた印象を与えるので、仕事を任された時や何かの決断を迫られたときには長所として活かすことが出来ます。
しかし、冷静さが逆に短所となってしまう状況もあります。
冷静が短所となるのは具体的にはどんなことでしょうか。
▼冷静な性格のデメリット
◆やる気がないと見られる
◆怖がられる
◆冷めてると見られる
◆場の空気が冷める
◆盛り上げが苦手
何かを伝える、他人に訴えかける場合には、論理的で分かりやすい説明の上手さよりも下手で感情任せのスピーチの方が伝わる場合があります。また、冷静な性格は良くも悪くも空気を落ち着かせてしまうので盛り上がっている空気を冷めさせてしまうことがあります。
冷静・クールな性格は「盛り上げる」「やる気を見せる」「熱意を伝える」などの、相手の感情に訴えかける状況では短所となってしまう場合があります。
このように冷静な性格には長所も短所もあります。しかしこれはどんな性格や個性にも言えることで、見方を変えれば長所にも短所にも捉え方を変えることが出来ます。
自分の性格や特徴を短所として強く感じてしまう方は、その性格が原因の失敗やトラウマ、苦労を味わった経験があるからかもしれません。
5.自分の性格が嫌いなのはトラウマが原因?
冷静な性格が短所として働いてしまうのはどのような時なのでしょうか。
感情表現やリアクションが苦手な方は、良い意味でも悪い意味でも感情が伝わらないということがあります。
「伝える」ということに関してはどちらかというと情熱型タイプが向いていて、自分が感情的になることで他人に伝わりやすくなります。
冷静な性格の自分を嫌いになってしまうのは、対照的である情熱的な性格に憧れを持っているか、冷静な性格による苦労やトラウマがあるかのどちらかが考えられます。
冷静な人の中には感情を表に出すことが苦手で出せないという方もいると思います。
感情表現が苦手なのは、感情を出すことに羞恥心を持っていたり、他人からの見られ方や評価を気にしている、感情的な人に良い印象を持っていない、感情を出したことで恥ずかしい思いをしたトラウマを引きずっている、などの様々な原因が考えられます。
性格コンプレックスの意識を改善するには、性格の長所を認めてあげることか、短所となっている弱点を改善・克服していく方法があります。
6.「熱意が伝わらない」の改善法や対策
自分の性格を嫌いに思っていたり、自分で認めてあげられないでいるとコンプレックスに感じて自信を失う原因になってしまったり、必要以上に短所を気にしてしまうことになります。
何度も言いますが性格や個性は見方によって長所にも短所にも変わります。
他人からは長所と評価されている点でも、自分が認めていないと短所にしか見えなくなってしまいます。
自分の性格が嫌いだったり苦しいと感じている方は、自分の意識や考え方が苦しくしている原因である可能性があります。
コンプレックスな性格を認めるには自分の性格を認めるきっかけを作る事、弱点を克服するための改善方法を考えることです。
今回のテーマである冷静な性格の弱点は「感情に伝えること」です。
自分の中に抱えている感情表現の問題を克服できれば「やる気がない」や「熱意がない」と言われなくなるヒントになるかもしれません。
6-1.感情表現に対する意識を変える
▼感情表現が苦手で悩んでいる人が抱えている原因
◆感情的になりやすい人が嫌い
◆感情を出すことは恥ずかしいことだと思っている
◆バカにされそうで怖い
相手に熱意が伝わらないのは、冷静さゆえの落ち着き、感情の乏しさがマイナスに働いていることが原因と考えられます。そこには感情表現することに対しての悪いイメージが脳に凝り固まっているからです。
冷静な性格にコンプレックスを抱えている反面、対照的な情熱的や感情的な人を認めていない意識が恐らく心の奥にあります。「感情的な人になりたくない、尊敬できない」という思いが改善する勇気を足止めしている可能性があります。
性格の長所を認めてあげることが変わるきっかけになります。
6-2.喜怒哀楽を表に出す
普段から冷静でいる人はいつも落ち着いていることが多いため、「今、どんな感情なんだろう」と相手に思われている可能性があります。
淡々としていると、怒っている時や動揺している時も顔に出にくいので、状況によっては役に立つこともあります。しかし逆に、自分は楽しいと思っているときも相手からは「楽しくなさそう」「真面目」「怒っている?」と見えていることがあります。
原因は表情が読み取れないからです。
ほかの人と比べて表情が硬い特徴があるので、意識して感情が表情に表れるようにする必要があります。自分の顔を鏡で見る習慣をつけると日常的に自分の顔を意識することが出来ます。
6-3.声色に抑揚を出す
冷静な人は話し方に抑揚がないという特徴があります。
声のトーンが一定だったり、強弱がなかったりすると話の波が掴みにくくなります。
注目してほしいポイントや話のオチとなる部分が分かりづらくなるため、相手は飽きやすく反応しにくいと感じます。
自分の声や話し方を客観的に聞くことはあまりないため、抑揚の乏しさに気付かないことは意外とあります。
例えば、自分で一人喋りをしてみてその様子を録音してみると、聞き取りにくいところや伝わりにくいと感じる所がに気付くことができ、話し方や声のトーンなどの改善点が見つかりやすくなります。
▼伝える力を高めるためのポイント
◆声の高さ
◆抑揚、強弱の付け方
◆話のテンポ
まとめ コンプレックスと向き合う生き方
以上、冷静な人の長所や短所、短所である悩みの対策などについて紹介しました。
個性や性格は見方によって長所にも短所にも変わります。
自分の特徴を自分自身でどう捉えてあげられるかが、長所としての活かし方にも自信にも繋がります。
「熱意が伝わらない」「やる気がない」は、感情で相手を不安にさせない、動揺を隠して落ち着いた行動ができるという長所にも取ることができます。
まずは短所だと思っている特徴の長所として認めつつ、改善点を見つけていけるとコンプレックスに感じている部分も認めていけるようになります。
興味が沸いた方は是非、参考にしてみて下さい。
参考
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ありがとうございました