脳のはたらきと心のはたらきは密接に関係しています。
生理心理学とは、脳や神経を構造から見て、人の心理を考えていく内容です。
生理心理学者は、神経や脳を実験的にいじって感覚や働きを研究していた歴史があります。
男女で会話すると、なぜか話が噛み合わない、思っていた返答が返ってこないと違和感を感じてしまうことってありせんか?
その違和感は男性脳と女性脳の働きの違いに秘密が隠されています。
会話で起こる男女間の違いを生理心理学から解説していきます。
今回の生理心理学は心理学よりも生物学的な内容の話です。
生理心理学とは
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
生理心理学とは、脳や神経の構造などの研究が行われてきた歴史があります。
昔に行っていた脳のはたらきの調べ方は、動物の脳を使い、電気刺激や一部を破壊することで、どんな反応をしたり、どの部分が機能しなくなるのか、薬物投与でどこの神経が繋がっているのかを調べていた。
といった研究方法で、とてもグロテスクであまり想像したくない内容でした。
しかし、そのおかげもあって心理や神経の構造が解明されているという今があります。歴史ってすごい。
ヘッブの法則 学習の原理
スポーツや仕事のスキルは長年経験していくことで腕が磨かれて上達していきますよね。
ヘッブの研究によると、ある神経細胞から別の神経細胞へ情報が繰り返し伝達されると
伝達効率が高まることがわかりました。
研究によりその神経細胞間を繋いでる部分(シナプス)が変化していくことがわかりました。
同じ経験を続けると同じ神経が鍛えられてその動作を覚えていく。これが学習の原理だと立証されています。
ニューロンとかシナプスとか中学校くらいで習ったよね
研究のための人体実験
それでも難しくてこれが授業だと確実に眠くなる内容なのでざっくりと大まかに簡単に説明しますと
脳みそは場所によってはたらきが異なります。
五感(触覚・味覚・嗅覚・聴覚・視覚)それぞれが情報を得る脳と
得た情報を収集する脳が存在します。
こういった脳のはたらきを知るために人体実験も行われていました。
実験体は事故によって脳に損傷を負った人をモデルに行われていたようです。
ここら辺は「へぇー」と聞き流してください。
脳の部位と知識に関わる感覚
研究によって関連が確認された脳の部位とはたらきです。
図の色と同じ色の名称がおおよその位置です。
前頭葉などの名前は聞いたことがあっても、働きはよく知らないのではないでしょうか。
前頭葉・・・・・・・・言語能力
腹内側前頭前皮質・・・感情、性格の変化
海馬・・・・・・・・・最近の新しい記憶
大脳左半球・・・・・・言語能力
大脳右半球・・・・・・視覚、空間情報
近年では、損傷患者に頼らなくても電位変化で刺激を与えることでどの部分に影響するのか、脳のはたらきを調べることができる研究に進化しました。
心の痛みの感覚を調べる
嫌なことやショックなことがあると、胸がぐっと締め付けられる感覚があると思います。実は部位としては存在しない『心』にも痛覚があるということが研究で証明されました。
アイゼンバーという学者の研究です。
あるコンピュータゲームを体験させて被験者の脳波をfMRIで測定しました。
すると仲間はずれにされた被験者は、物理的に感じた痛みと同じ脳の部分が活性している結果になりました。
つまり、物理的な外傷も心の傷も同じように神経にダメージを受けているということになります。
心の傷は深刻
全然異なる感覚に感じる精神的なダメージと物理的な痛みは、脳内では同じことであると言えます。
身体の傷は周囲から分かりやすく状態を把握することができます。
しかし、人間関係、いじめや孤独感などで起こる精神的な傷は周囲からは気付きにくい状態です。
救急車で運ばれるくらい大怪我しているかもしれないのに、心の傷は外からは判断できないのが精神疾患のとても怖いところです。
ストレス社会のこの時代はケガ人だらけなのかもしれません。
現代のほとんどの人々がかかえている精神的な問題はもっと社会全体に周知されるべきなのではと思います。
男性脳、女性脳のはたらきの違い
脳の構造やはたらきは、男性女性で違うという研究もあります。
なにげない会話の中で普通に相談に乗っていただけなのに、突然異性の相手が不機嫌になった、キレられた。という経験はありませんか?
これは男性と女性で話し方に違いに秘密があり、うまくかみ合わないことがあります。
その原因は会話中の男性と女性で脳では、活発にはたらく部位が異なるからです。男性と女性では得意な能力が違うのです。
人の脳は右脳と左脳におおまかに分類され、右脳は女性脳、左脳は男性脳と例えられることがあります。
それぞれの特徴を紹介します。
女性脳(右脳)
女性脳と例えられる右脳が発達している人は感覚的能力が優れています。
右脳で働く主な能力
男性脳(左脳)
男性脳と例えられる左脳が発達している人は論理的脳力が優れています。
左脳で働く主な能力
以上の特徴は会話の場面で実感することが多いと思います。
女性は会話中、「楽しい」「ムカつく」などの共感や同情など会話自体に目的を持つのに対し、
男性は会話によって生まれる情報収集や問題解決に意味を感じます。
女性の悩みに対して男性が「こうだよ」とアドバイスするのは、トラブルになりやすいあるあるです。
▼男女の考え方の違いの特徴についてもっと詳しく知りたい方はこちら
この脳の働きから仕事の適職などの判断材料にもなります。
これはただの傾向なのでおおよそ8割がこのパターンに当てはまるだけで
秀でた能力もこの通りにはなりません。
自己分析の参考としていただければと思います。
参考にさせていただきました
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ありがとうございました