お香にはいろいろな種類がありますが、それは使われる原料にも様々な種類があるからです。
例えばアロマでも使われているような花の香りを原料とした植物系原料、そしてお香ならではの落ち着きのある香りが楽しめる香木系を原料としたものなどがあります。
この香木系のお香には主に「白檀」「沈香」「伽羅」の3種類があります。実際にお香を探してみるとこれらの香木系の名前で販売されているのをよく見かけますが、効果や特徴は疎か、読み方さえ怪しいですよね。
今回は、3種類の香木系(白檀・沈香・伽羅)とはいったい何なのか、どんな特徴があり、どれがおすすめなのか紹介していきたいと思います。
「香木」とは?原料で分かるお香のタイプ
豆腐メンタルのとふめんです。 (@tohumen090031)
お香には様々な種類があります。和の香り、アジアン系の香り、アロマ的な花の香りなど幅広い香りを楽しめるのがお香の特徴ですが、香りの違いは使用する原料の違いで出すことが出来ています。
大きく分類すると、お香の原料の種類は「植物系」と「香木系」にだいたい分類されます。
植物系はゼラニウムやローズ、ジャスミンといったアロマオイルなどでも有名な花を原料に使用したお香です。
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お香ならではの種類である香木系とは、字の通り「香りのある木」を原料にしたお香です。お香の原料に用いられる香木は他では出せない特徴的な香りを醸します。
植物系を原料とするお香も白檀などの香木を基に配合して作られている種類もあります。
お香の原料の種類は他にも存在し、漢方や香辛料を原料としている刺激的な香りのするお香や、動物の体内の分泌物を配合して作る動物系香料のお香も存在します。
アロマオイルなどでも使用される種類の花などを原料としたお香。甘めの香りから気分の落ち着く森林系の香りまで種類が多い。
例)ローズ、ラベンダー、ゼラニウム
イランイラン、パチュリ、シダー
合成香料を使用しなくても自ら独特な香りを放つ種類の木の原料。主に使われるのは樹脂の含まれた部分や、幹の芯の部。
産地によって香りに違いが出る。
例)白檀、沈香、伽羅
インドなどで古くから親しまれてきた歴史のある原料の種類。アジアンテイストの香りで刺激性があったり、独特な甘い香りを放つ種類がある。
防腐剤、防虫剤として使用されることもある。
例)シナモン(桂皮)、クロール(丁字)、ベンゾイン(安息香)
主に知られるのはジャコウジカの分泌物や、アカニシ貝の蓋。
香水や車の芳香剤にもある「ムスク」とはジャコウジカから抽出されたもの。セクシーな香りを放つので媚薬的な用途で使われることもある。
例)ムスク(ジャコウジカ)、バビロニア(アカニシ貝)
3種類の香木「白檀」「沈香」「伽羅」←読めないと恥ずかしい?
お香の原料となる代表的な香木は3種類が挙げられます。
それが「白檀」「沈香」「伽羅」の3種類です。これがお香選びのときの判断基準となるのですが、そもそもあまり見慣れない字面ですので読み方でさえ危ういですよね。
全部読める?
答えはこちら
▼香木3種類の読み方
「沈香」・・・じんこう
「伽羅」・・・きゃら
見慣れないのでなかなか一発では読めないですよね。漢検2級くらいで出てきそうです。
実際にお香を探してみると、シンプルに「白檀」とだけ大きく書かれた商品もよく見かけます。
「ラベンダー」や「ローズ」などの花の名前だと馴染みのある名前なのでなんとなく香りや特徴がイメージしやすいですが、「白檀」「沈香」「伽羅」という香木の名前は素人には何のこっちゃ状態です。
それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
香木3種類の特徴や香りの違い
1.白檀/サンダルウッド/チャンダン
バルサム系とウッディな香り。柔らかい甘さと木の香りが感じられ、気分が落ち着きます。産地によって香りも異なる。線香によく使われている。
特徴
白檀の芯の部分がより甘い香りが強い。樹皮や葉の部分は香りが弱く、植物系原料など他の種類のお香原料としてもよく使用される。
インド産原料が高級品とされている。
主な産地
インド・インドネシア・オーストラリア・フィジー
▼白檀とサンダルウッドとチャンダンの違い
2.沈香
沈香には決まった香りがなく、原料によって違う香りを楽しめるのが特徴。
お香メーカーによっても特徴が異なる。
甘味・辛味・苦味・酸味・鹹味(かんみ=塩辛さ)の五味で表現される。
特徴
「沈香」という木の品種はない。
老化した倒木や土に埋まった枯れ木が原料。老木や枯れ木が長い年月を掛けて傷口から樹脂を生成していくことで香りを作っていく。
「沈香」とは「沈水香木」の略語であり、生成された樹脂によって水にも沈むくらい重くなる木、というのが名前の由来。
主な産地
ベトナム・カンボジア・インドネシア・マレーシア・ミャンマー
3.伽羅
涼しさのある辛味と甘さが特徴的。沈香の五味(甘味・辛味・苦味・酸味・鹹味)がバランスよく調和した高級感のある香り。
特徴
沈香の中でも高級品質なものが伽羅。
樹脂量が多く、品質が良いものなので価値も高い。さらに希少価値もあるので古来より金に等しい価値があるとも言われている。
お香メーカーが看板商品として扱う。
主な産地
ベトナム
まとめ 香木の種類の選び方
主な原料として使われる香木の種類について紹介しました。
それぞれの特徴が分かったところで、どの種類のお香を選んでいけば良いのか。おすすめを紹介しますので参考にしてみて下さい。
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ありがとうございました