自分のことはあまり他人に知られたくないと感じますか?
日々の生活には様々な形の人間関係があり、どこかでストレスに感じてしまうこともあります。
人間関係や人付き合いが面倒に感じるようになってしまうと、自分の内面を見せることが嫌になり、自分を隠して社会で生きるようになります。
しかし「自分を隠す」ということは、本当の自分の感情や欲を我慢することになるので、新たなストレスや別の形の悩みに繋がってしまう恐れがあります。
生きづらいのは「本心を素直に出していく生き方」と「自分を隠していく生き方」どちらなのでしょうか。
今回は、自分を隠す人の特徴、自分を隠す人のメリットとデメリット、そして自己開示することによるメリットなどを紹介していきます。
1.自分を隠す人の心理
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
本当の自分を隠しながら生きている人は世の中に沢山いると思います。むしろ、何も隠さず生きている人はいないです。
オープンな人、裏表がない人と言われる人がいますが、そのよう方を見ているととても明るく自然体で、嫌味がなく、社交性も高くて印象が良く見えますよね。
一方で自分を隠す人は、どこか心の距離を感じ、何を考えているのかが分からなく近寄りにくい印象を与えてしまうことがあります。なぜ自分を隠してしまうのかというと、自分の内面を他人に見せることで自分の評価がマイナスに働いたり厄介な人間関係に巻き込まれるのではないかと恐れているからです。
自分を隠す人とは、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
▼自分を隠す人の心理
◆否定されることが怖い
◆後ろめたいことをしている
◆バカにされそう、蔑まれそう
◆嫌われたくない
◆プライドが高い
◆世間体を気にしている
◆表現力が低い
◆隠している自覚がない
自分を隠している人の特徴をまとめると、他人のことを信用していないことが原因であることが考えられます。
「本当の自分を見せると嫌われるのではないか」「自分を受け入れてもらえないのではないか」「自己表現が苦手で相手に正しく伝わらないのではないか」という自信のなさが自分を隠す行動に繋がります。
自分を隠す行為は、人間関係のストレスから自分を守るための一種の防御行動でもあります。
自己表現が苦手な性格や他人に受け入れられない嫌な面を自覚しないように、無意識に自分を隠す「自分を語らない人」という人も存在します。
2.自分を隠すメリット
自分を隠す行動は、自分を守る手段でもあります。
複雑で繊細な人間関係で繋がる今の時代だからこそ、自分を隠して生きていくことがストレスから守るメリットになる場合もあります。
では、自分を隠すことは、具体的にどのようなメリットに繋がるのでしょうか。
▼自分を隠すことによるメリット
◆気楽
◆気を遣わない
◆人間関係で面倒事になりにくい
自分を隠すということは必要以上に他人に自分の情報を与えないということです。
情報を与えないと仲良くなったり関係性が縮まることがなくなります。
例えば仕事関係の人や苦手な知人などで出来るだけ関わりなくない人が存在すると思います。そのような人と意図的に距離を保つことができます。
関係性が良くなることは期待できませんが、衝突が起きたり必要以上に批判される可能性も低くなり、平穏に過ごしていくことができます。
人と関わることを重要と思わず、気楽に過ごしていきたい方にとっては、自分を隠す生き方がメリットになります。
触らぬ神に祟りなし
3.自分を隠すデメリット
自分を隠して生きていくことは、関わりたくない人と距離を保てるというメリットがある分、デメリットとなってしまう面もあります。
本心を明かさないことで、相手が知り得る自分の情報が少なくなります。
正しい情報が伝わらないことで、本当の自分とは異なるイメージを持たれたり捻じ曲がった印象を持たれたりしてしまうことがあります。
自分を隠すことで、具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
▼自分を隠すことによるデメリット
◆信頼されにくい
◆正体が謎の人と不審がられる
◆距離を置かれる
◆自分を隠して過ごすことがストレスとなる
◆感情を抑えて生きることに疲れる
自分を隠す人は、伝わる情報が少ないので他人から警戒心を持たれやすくなります。何を考えているか分からないので、相手もどう距離をとって良いのか分からなくて必要以上に近づいてこようとしません。
自ら距離を置いてしまっているので、気が合いそうと感じた人でも深い関係性になることは稀です。
また、苦手な人と関わることはストレスの原因ですが、本心を隠し続けることも我慢によるストレスになります。
人付き合いが苦手だからと本来の自分を抑え過ぎていると、段々と心が抑圧され、自分を隠しながら生きていることに疲れてきてしまいます。
4.本当の自分を出すメリット
本当の自分を出して生きると、他人から受け入れてもらえないのではないかという不安もありますよね。自尊心の低い人ほど自分の嫌いな内面が気になってしまい、不安が強くなってしまいます。
しかし、心配していることのほとんどは自分が勝手にそう思い込んでいるだけで、意外とすんなり受け入れてくれることもあります。
本当の自分を出すことで生きづらさがなくなるメリットも沢山あります。
▼本当の自分を出すメリット
◆精神的に楽になる
◆自分を抑え込んでいたストレスが減る
◆余計な心配で悩まなくて済む
◆自己表現力が高まる
◆本音で相談しやすくなる
◆自分のことを認められるようになる
自分を隠さない生き方は、他人から理解されなさそうな自分の内面や、恥ずかしい一面、嫌われそうな一面を人前で出すことです。
しかしこれも結局は思い込みでしかありません。
人から嫌われたり批判されてしまうと考えるのは、自己肯定感の低い自分だからこそ考えついてしまうことなのです。
本当の自分が嫌われそうと感じる原因は、自分です。
他人から嫌われるのではなく、自分が自分を嫌っているのです。
本当の自分を隠さない生き方をすると、我慢がなくなって心の窮屈さがなくなります。本当の自分見せて出来た人間関係は、隠した自分ではなく自然体な自分が他人から受け入れられたという証明になります。
自分を隠す人の心理は、自分の中に否定したい部分を持っています。本当の自分を出せるようになる時は、否定している自分を受け入れ、自分を自分で認めることができた時です。
自分を隠す生き方に劣等感を抱えている人は特に、本当の自分を解放できるようになった方が心の負担がなくなり、楽しく生きられるようになります。
5.価値観を強要することはNG
自分を隠さない生き方は、自分の考えや価値観を素直に表現することです。
しかし勘違いしてはいけないのは、本当の自分を受け入れてくれない人も必ず存在するということです。
「本当の自分」は自分が正しいと感じる「自分の価値観」であるだけで、他人にとっても正しいとは限りません。だから他人に共感を求めたり強要することではありません。むしろ、してはいけません。
本当の自分を出す目的は、自分を隠すストレスから解放されるため、人間関係の悩みを解決するための生き方です。「価値観の押し付け」は逆にトラブルの原因となります。
本当の自分が持っている価値観は一つの考え方であり、考え方は違っていて普通。人それぞれの価値観があるので誰が正しいということもない。それだけです。
本当の自分を隠さない生き方は、他人に価値感を押し付けることではない。
まとめ.自分を隠す生き方をやめると楽になる
以上、自分を隠す人の特徴や自分を隠さない生き方のメリットをなどを紹介しました。
自分を隠す生き方は、本心や価値観を抑えてしまうことになるので気付かぬうちにストレスとなってしまいやすいです。
自己肯定感が低いほど「本当の自分をさらけ出すと嫌われるかも」という不安が募りますが、意外と自分が思っているようなことにはなりません。
本当の自分を隠さないことで、今までの自分を隠してきた人間関係とは多少変わる可能性はあります。しかし、変わった後に関わってくれる人には、無理して嘘を吐き続ける自分を見せる必要はなく、本当の自分を受け入れてくれる人達です。
本当の自分を出すということは、自分が否定していた嫌いな内面を認めることでもあります。自分を認められるようになってくると、今まで気になっていた他人の嫌な部分も不思議と気にならなくなり、他人の性格も寛容に受け入れられるように変わってきます。
自分を隠すのは、自分を否定していることからくる行動です。
本当の自分を出すと、身勝手な態度や自己中心的な考え方が嫌われる、という心配をしてしまうかもしれません。しかしそのような心配をするのは、他人にどう思われるかを気にする視点があるからこその悩みです。
つまりそれは、他人に対しての気遣いです。
他人の目を気にする生き方ができている人は、自分が心配するほど嫌われることはありません。本当の自分を出しても案外受け入れてくれる人はいます。
自分を隠していることがストレスになってしまっている場合は、素直に自分を出してみることが生きづらさを解決するヒントに繋がるかもしれません。
興味が沸いた方は是非、参考にしてみて下さい。
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ありがとうございました