嫌なことや悲しい事があったときなど、「自分は気分が落ち込みやすい」と感じることはありますか?
さらに、そのときの気分はいつまでも引きずりやすい方ですか?
落ち込んだ気分からの立ち直りの遅さは、うつ病になりやすい性格とも関係してきます。
うつ症状は誰にでもなる可能性はある心の病気ですが、性格の特徴がうつ病などの精神疾患を発症しやすいかどうかに影響します。
自分に対して厳しい人は、うつ病との関連が深い傾向もあると言われています。
今回は、自分では気付かないうちにうつ病へと追い詰めている性格の特徴、反対にうつになりにくい人の性格や考え方を紹介していきます。
ストレスを溜め込みやすい3つの性格
豆腐メンタルのとふめんです。(@tohumen090031)
仕事や学校などの社会生活やSNSを含めた様々な人間関係の生まれるこの時代の生活で、ストレスを全て回避して生きていくことは無理があります。
なので、雨のように降りかかってくる避けきれないストレスを自分の負担にならないように拭っていかなければなりません。
うつになりやすい人は、襲ってくるストレスをうまく対処出来ずに自分の中に溜め込んでしまいます。
ストレスを回避出来ずに解消も出来ずに自分の中へ取り込んだままにしておくと、精神的な負担が限界を超えてしまい、うつ病を引き起こすにことになります。
ではストレスを溜めやすい傾向にある性格とはどのような特徴なのでしょうか。
1.引きこもりで孤独な時間が多い
自分の世界に閉じ籠っているのは誰にも気を使わず気楽です。
仮に外に出ることが嫌いで部屋で引き込こもっていても、ネットやSNS上で誰かと連絡を取り合える環境が出来ている人はまだうつの心配が少ない人です。
しかし、リアルの友だちや会話する人もおらず、ネット上の繋がりも皆無な人は要注意です。
孤独は気楽ですが、楽しいことや嬉しいことを共有したいと思ったときにも誰もいないので、孤独感や虚しさに襲われます。
また、一人の時間は考え事をする時間が増えるためネガティブ思考に陥りやすくもあります。誰かといるよりもネガティブになる機会が増えるためうつ病に陥る可能性が高くなってしまいます。
人付き合いは面倒くさくても、誰でもいいので繋がっていれば精神的にも違ってきます。
▼うつにならないための解決策
◆人付き合いは苦手でも気の置ける存在を作っておく
◆「広くて浅い」より「狭くて深い」関係
無理にいろんな人と交流を広げようとする必要はありません。
SNS上でも良いので素直になんでも気持ちを打ち明けられる人を1人作りましょう。
「広くて浅い」よりも「狭くても深い」人間関係が重要です。
「広くて浅い」関係が多すぎるとそれぞれの関係が希薄になり、表面上の付き合いの人ばかりになってしまう可能性もあります。
すると、距離感がつかめていない微妙な関係ばかりの人間関係が出来上がり、逆に気を遣いすぎることになります。
ストレスが溜まってしまうことになりますので、自分のメンタルに負担を掛けないことを考えるならば「狭くて深い」関係づくりに力をいれましょう。
▼赤の他人や初めて話す人の態度が冷たいのはなぜ?
人間関係を作るにはコミュニケーションが重要だと言われますが、実はコミュニケーションが得意な人は少ないです。
初めて話す人や見知らぬ赤の他人と話すことは、一見明るく社交的に見える人でも心の中で不安感や警戒心を抱いています。
知らない人やあまり親しくない人と話すとき、妙に冷たい態度を取られて不快な思いをした経験がありませんか?
これは相手の性格が悪いからではなく、心の不安を隠すために自分を強く見せたり
守ろうとしていることによる自己防衛として表れる態度です。
無意識に出てしまう態度なので自分では気づいていない人がほとんどです。
単純に嫌な奴もいるけどね
関係を縮めようとする際に、「相手側も緊張している」という心理を理解したら、気持ちに余裕が出来るかもしれません。
ただし、いつまでも態度が変わらない人とは無理に親しくなる努力をする必要はありません。他でもっと気の合う人を探しましょう。
2.生真面目で厳しいルールに捉われている
うつになりやすい性格の2つ目は「生真面目」な人です。
固い考えに捕らわれすぎて、自分で自分の首を絞めてしまうタイプです。
生真面目な人は、完璧主義者や几帳面の人が多く、少しでも欠点があると自分を責めてしまう傾向があります。
いつも目標のハードルを高くしているので大抵のことは乗り越える力があります。それ故にもし這い上がれない難題に当たったときに、今までに失敗した経験がないので心が折れてしまう心配があります。
「真面目」は子供の頃は褒め言葉でした。
親や先生の言うことを素直に聞くことが正しいと思っていました。 しかしこれは子どもの時代のルールです。
大人になっても「規律を守ること」にとらわれ過ぎると大人社会で対応できなくなります。「生真面目」として心に余裕のない苦しい生き方になってしまいます。
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▼「生真面目」な人が言われがちな特徴
◆柔軟性が足りない
◆融通が利かない
◆思い切りがない
◆面白味に欠ける
◆個性がない
いい歳をした大人になった今、「真面目だね」と言われると馬鹿にされている気さえしてきます。大人にとって「真面目」は欠点のように捉えられることもあります。
指示されたことを的確にできて褒められるのが子供。
指示された内容から先の目的を理解して、自分なりにアレンジして行動できることが褒められる大人。
生真面目な人は、見方を変えてみると「こだわりが強い人」とも似ていますね。
▼解決策
◆6割出来ればOKと考える
生真面目は完璧主義者の傾向があるので常に100点満点を目指します。
そこを6~7割の出来で合格と考えるように意識を変えてみましょう。
完璧を目指すのではなく、合格点の事柄を数多くこなす行動に変えると考え方が楽になるかもしれませんね。
3.社交的だが気が弱い
誰にでも愛想よく明るく振る舞う社交的な人が突然にうつを発症してしまうことがあります。
例えば、テレビでは明るいイメージのタレントや芸人が精神的に病んで休業するニュースを聞いて意外に思ったこともあるのではないかと思います。
「この人がなぜ」という意外に思われがちなこのタイプです。
普段社交的なタイプは、良いときと悪いときの症状に大きな波が表れる
双極性障害(躁うつ)を発症しやすい傾向があります。
▼双極性障害の詳細はこちらをどうぞ
社交的で優しいが故に周囲からの信頼が高く頼りにされやすい。それに加えて、他人を無下にできなくてうまく断れない。その結果全てを抱え込んでしまう人が耐えきれなくなり、突然うつに陥りることがあります。
気の弱いところがあるために人から嫌われるようなことが出来ない、
断ったら避けられる、周囲の評価が下がるというような自意識過剰な意識からきています。
▼解決策
社交的なタイプで病みやすい人は、何でも自分で抱え込もうとする考え方を変えていく必要があります。
断れないから頼まれごとを引き受ける行動は、「人から嫌われたくないため」であり
「自分の評価を守るだけ」の行動です。
時には断る厳しさも相手自身のため、そして自分の負担を減らすことにも繋がり自分の為にもなります。
うつになりやすい性格の傾向にある人は、自分に厳しく他人に甘い自己犠牲者です。
他人を傷つけるくらいなら自分が苦労を背負う優しい心の持ち主です。
自己犠牲精神は他人の気持ちを考えられない人より格段に価値のある人です。
しかし、それでストレスを溜めて病んでいては何のために生きているか分かりませんね。
他人にやさしく自分にもやさしくする意識をしてみるようにしましょう。
うつになりにくい人の2つの性格
「うつになりにくい人」とは、メンタルが潰れないように自分をうまくコントロールできる人です。
「うつになりやすい人」と比べて、性格や考え方はどのような違いがあるのでしょうか。
1.健康的な生活を送っている
「うつ」のような精神不安定な状態は生活習慣も大きく関係しています。
生活リズムが不規則になると体内ホルモンのバランスも変化し、気分や感情にも悪影響します。
働きすぎによる寝不足や過食・節食も精神面にも影響を与えます。
「うつ」を抑制するためのホルモンバランスを整える健康的な方法を紹介します。
▼浴光・日光浴
うつになりにくい体質を作るには陽を浴びることが効果的です。
日光浴を行うと、脳を活性化させる幸せホルモンのセロトニンが分泌されます。
幸せホルモンのセロトニンはうつ抑制効果としても知られています。
反対に睡眠を促すメラトニンも抑制されて行動的になるメリットもあります。
▼有酸素運動
体を動かしたり有酸素運動はストレス軽減や気分をポジティブにする効果があります。
習慣的に運動を行っている人は精神的にも健康的な傾向があります。
ジョギングやストレッチなど、15分以上の軽い運動を継続することで体内で有酸素運動が行われます。
カロリー消費効果も高く、ダイエットになるというメリットもあります。
▼適度な睡眠
「うつ病」と睡眠時間の関係は大きいです。
日本人は1日のうち平均約6~8時間は睡眠時間として使います。
人の体は光を浴びる時間で体内時計を調節しているので寝る時間帯も重要です。
夜更かしや極端な朝寝坊によって体内のリズムがずれてしまうと、
浅い睡眠で疲れが取れにくい体になり日中に倦怠感が抜けなくなります。
以上のようなことに気を付けて規則正しい生活を送ることがうつ予防対策に繋がります。
2.ストレス発散ができている
ストレスは誰でも溜まるものですが、「うつになりにくい人」はストレス解消の仕方が上手な人です。
▼サボり上手
うつになりにくい人にはサボり上手が多いです。
というと怒られそうですが、やるべき仕事を行いつつもサボる時間を要領よく確保する人が、ストレスとうまく戦えています。
営業職は、デスクワークの多い事務職より比較的自由に時間が取れます。
仕事は効率的に片付けて上手くサボる時間を作ることは悪い事ではありません。
精神的ストレスは一度発症すると回復に時間が掛かります。
ときには仮病をつかったり、適当な理由を付けて遅刻していったり
たまにはきりの無い仕事に区切りをつけて、早めの時間に直帰したりしても良いと思います。
しかし、サボりの頻度が多すぎるのは自己管理の出来ないただのダメ人間です。
他人に迷惑をかけますし休む暇がないくらい仕事が片付かないのもどの職場でもよくあることなのが現実ですが、メンタルが悲鳴をあげている場合は今の自分に何が一番大切なのかを冷静に考え直すべきだと思います。
このような行動を深刻に考えすぎずに感覚で正しい判断を実践できるのが楽天家の性格です。
楽天家は自分に正直なので嫌なことは避けます。
自分に都合良く考えることが出来るので罪悪感も感じにくいです。
周囲から身勝手だと思われることもありますが細かく気にしていないです。
ですがこれがストレスを溜めにくくうつになりにくい性格です。
※ストレスを溜めない特徴の1つとして楽天家という極端な例を出したので偏ったイメージでありますが、楽天家全員が身勝手ということではありません。
紹介した内容は常識的に考えるとあまり良くない方法も含まれています。
ですが、ストレスを溜めすぎてうつを発症し、体を壊して周囲にも気を遣わせるくらい辛い思いをするなら実践してみてもバチは当たらないかもしれませんね。
「うつにならないメンタルケア対策」まとめ
うつになりやすい性格の特徴と解決へ導く考え方を紹介しました。
全体を通して言える原因は自己価値や自尊心の低さです。
この自尊心の低い意識を改善することが各章で紹介した解決策です。
・自分を認めてくれる人間関係を1人作る
・完璧主義をやめる
・他人との比較をしない
・相手の頼みを断ってもさほど自己評価に影響しないことを知る
最後については、もし頼みを断って壊れる程度の人間関係ならば、切って問題ないです。
自分を大切にする考え方を実践してみましょう。
ストレス対策関連はこちら
ありがとうございました