恋人同士、夫婦同士、お互いに好きだから付き合っているはずなのに、なぜかケンカばかりしてしまうことがあります。
好きな相手だからこそ、考えが食い違った場合に
「どうして理解してくれないの?」
と、期待を裏切られたようなショックも大きくなります。
相手を理解しようとして踏み込んだはずなのに、行動が裏目に出てしまうこともあります。
その原因は男女の考え方の違いによるものかもしれません。
男女それぞれの脳の働きに注目して考え方の特徴をみてみると、
お互いに良かれと思っていた行動や発言は異性にとって嬉しくないことも多いのです。
夫婦、または恋人同士でケンカする機会が多く、「どうして分からないだろう」と悩んでいるという方は男女の考え方の違いについて知ると何か解決のヒントになるかもしれません。
今回は、男女間で起こりやすいケンカの原因や男脳、女脳の考え方の違いなどを紹介していきます。
夫婦や恋人同士で口論が起こるのはなぜ?
豆腐メンタルのとふめんです。
普段仲の良い夫婦や恋人同士でもケンカしてしまうことってありますよね。
同性の友達同士なんかだとあまりケンカした経験はないのに、異性相手だとなぜか揉めてしまう、ということがあります。
例えば、何気ない些細な会話をしていただけなのに突然相手が不機嫌になった、怒りだした、ということが起こります。
お互いのことをよく分かっているはずなのにケンカしてしまう原因はどこにあるのでしょうか。
会話の目的は男女で違う
夫婦や恋人などの異性間で口ゲンカになってしまう原因には、男女で「会話の目的が異なる」という点が関係していると考えられています。
どういうことかというと、男と女とでは、何のために会話しているか、会話に何を求めているか、という点まるで違うということです。
男性の会話の目的
男性は、会話の内容や結果に意味を見出します。
情報交換をして新しい情報を得る、解決するヒントとなる方法を導き出す、あるいは逆に自分の価値ある情報をアウトプットするなど、情報のやり取りをするために会話をします。
会話は何かの答えを見つけたり、情報を得るために行っているようなものなので、
中身のない話や役に立たなさそうな会話はつまらない。と感じる人もいます。
男性にとって知識は大きな価値があります。
だからおじさんは自分の話になると楽しそうに話をしてくれます。
男性は女性に比べると無口な人やコミュニケーションが苦手な人が多いです。
その理由は、男性にとって会話は「意味のある情報」を受け取ったり渡したりする手段であって、基本的にそれ以外の会話は必要ないという考え方をしている人が多いからです。
初対面の会話が苦手な人は「会話をするための情報」が少なすぎて何の話題を話せばよいか分からなくなる。という状況に陥りやすいというのが原因です。
女性の会話の目的
一方で女性の会話は、知識や情報得るための話よりも何気ない日常の出来事の話題が多い傾向にあります。
女性は、たくさん話を聞いてほしい、自分の気持ちを理解してほしいといった「共感」を求めるという特徴があります。
一緒に話をして、楽しんだり悲しんだりしたい。「会話している今」に価値を感じるのが女性です。
女性は「会話」をしている時の感情や行動が目的なので、男性が求めるような知識や正しい答えはあまり重要としていません。
「女性は話にオチがない」という人がいますが、それは会話にオチが必要と思っている人の偏見です。
芸人のように話で相手を笑わせるために話をしている訳ではないので、「オチ」がなくても、お互いに話したい話題を話して聞いて共感する。という関係性が成り立っていれば、会話に充実を感じることができます。
▼男性と女性がそれぞれ会話に求めるもの
自分の役に立つ情報
◆女性
会話やコミュニケーション
男性脳は出来事記憶、女性脳は感情記憶
男性脳と女性脳で会話の仕方や目的が変わってくるように、記憶の仕方も男女で違いが生まれます。
男性は実際にあった出来事や事実が記憶の枠組みとして残されていきます。
そして、その出来事に対して「こんな気持ちだった」という感情の記憶が付け加えられる構造になっています。
一方で女性は、男性よりも「感情の動き」を敏感に捉える能力が優れています。
これが女性脳の記憶の構造にも関係しています。
女性脳は「感情」が記憶の枠組みとして作られていきます。
その感情別で分類する大きな引き出しを持っていて、その中の引き出しに「出来事」を記憶する構造をしています。
これは恋人同士でケンカをしてしまった時にも、記憶の特徴が表れます。
例えば、彼女はケンカによる怒りで不快な感情になりました。
すると現在の「怒り」の感情と似た過去の「怒り」の記憶が思い出されてきます。
彼女は、その時の怒りの出来事が思い出されて「あの時もそうだった」と別のエピソードをケンカの種として話題に挙げます。
突然昔の話をされた彼氏は、「今その話関係ないだろ!」と逆上してしまいます。
これは出来事を優先で記憶しているか、感情を優先で記憶しているかの男女脳の違いによるすれ違いです。
男女別 記憶の思い出し方
「女性脳」 感情 → 出来事
例)彼氏できた嬉しい → 去年の誕生日も嬉しい出来事あった
「男性脳」 出来事 → 感情
例) 旅行楽しい → 去年の旅行は疲れた
男女脳で対照的な行動パターンの違い
性別が異なるだけで行動の仕方は面白いほど不思議に分かれます。
異性からすると理解できない行動などもあり、ケンカの原因となることもあります。
男女別行動の違いについていくつか例を挙げて紹介します。
1.悩んでいる時の心情
【男性】
自分の中で考えを整理したいと思うため一人になろうとする傾向があります。
声は掛けないでそっとしておく方が良いです。
【女性】
気遣ってほしいと思うので誰かと一緒にいたがる傾向があります。
相談に乗ったり、優しくされることを望んでいます。
2.マルチ作業の適応力
【男性】
男性は基本的に1点集中が得意なタイプなので同時並行して複数の作業を行うことは苦手です。
作業中に話を掛けられても返事がない人がいますが、無視ではなく脳が認識せずに本当に聞こえていないためです。
【女性】
女性は脳の構造的に同時作業の能力には長けています。
テレビを観ながら、スマホで連絡とりながら
食事しながら、会話しながら……なんて同時作業もできるはず。
3.会話中の目線
【男性】
話すときに相手の目を見ます。
聞くときはあまり目を合わさず、違う方向を見て会話の内容について考えています。
【女性】
話すときはあまり目を合わさず違う方向を見て話します。
反対に、聞くときには目線を合わせて聞きます。
「会話中は相手を見ろ」という指示は、
男女によって食い違いが起こりそうなので注意が必要ですね。
4.体の関係の意識の違い
【男性】
男性は特に愛情がなくても性欲が解消するためだけで大人の関係を持つことが出来ます。
風俗店が男性向けばかりなのもその理由?
逆に体の関係を持った浮気をされると許せません。
【女性】
女性にとって大人の関係は愛情表現として使う手段です。
基本的に好意がない人とは寝ません。
男性に対して気持ちが移ってしまっているような浮気が許せなくなります。
5.男は加点方式、女は減点方式
【男性】
相手の気に入らない部分がある場合、最初が一番嫌悪感を表します。
しかし回数を重ねていくたびに許容範囲のハードルが下がり
その後も許せるようになっていきます。
【女性】
不満は蓄積していく脳の構造なので最初は我慢が出来て許容範囲も広いです。
しかし不満が溜まっていくと、100回許せていた行為が101回目に限界に達した途端に突然の拒絶反応を起こす場合があります。
今まで円満に続いていた熟年夫婦が突然夫に愛想を尽かし離婚、
なんて大問題になる可能性もあり得ます。
解決策をアドバイスしたら彼女とケンカになってしまった原因
続いては会話脳の違いから起こるケンカのパターンを紹介します。
とあるカップルの会話
彼女は仕事であった出来事を愚痴や不満混じりに彼氏に話しています。
彼氏は彼女の職場での出来事を真面目聞きながら原因や問題を考えました。
そして「それは〇〇だから△△した方がいいよ」とアドバイスをしてあげました。
すると彼女は
「そういうことじゃない、もういい」
と不機嫌そうに話を切ってしまいました。
優しくアドバイスをしたつもりなのに予想外の反応を受けた彼氏は
「何だよ話を聞いてやったのに」
と気分が悪くなりました。
お互い険悪なムードになってしまいました。おしまい
この内容、悪いのはどちらだと思いますか?
答えはどちらも悪くありません。
お互いにお互いが求めていた反応をしてあげられなかったことで喧嘩が起こってしまった残念な結果です。
◆彼女の相談にアドバイスはNG?
彼氏目線からすると親切な行為で「どこが問題なの?」と思う行動です。
しかしこれは所謂おせっかいな発言のイメージも含んでいます。
彼女としては、アドバイスも解決策もいらない場面で、
話を聞いて大変だったことを理解(共感)してほしかっただけということです。
以上、男女の考え方の違いで起こるケンカの原因について紹介しました。
男女という性別の違いだけでこれだけの考え方に差が出るということが分かれば、ケンカや口論が減るヒントになるかもしれません。
興味が沸いた方は参考にしてみて下さい。
※今回紹介したのは男性脳、女性脳の構造の違いや特徴を比較して紹介したもの表したものなので、男女それぞれの考え方が必ず紹介した通りということではありません。
今回参考にさせていただきました
ありがとうございました
参考
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ありがとうございました